ご近所の方からは「6年振り」と聞いた大寒波が過ぎ去り、鹿児島は日中の気温が18度となる日もあり、九州に降った先日の大雪だったかのような今日このごろ。
2023年最初のコンディショニング講座@大阪の開催がいよいよ来週に迫ってきました。
この記事では、今回の講座テーマを選ぶに至った経緯をその考えにつながった書籍とともに紹介をしていきます。
今回の講座テーマ
既にお知らせしていた通り、コンディショニング講座@大阪のタイトルは、
「子どもの育ちと集団生活~発達を支えるために大切なこと~」です。
講座内容の詳細についてはこちらのリンクから。
講座レジュメはこちらからご覧ください。
きっかけとなった三冊
今回、「集団」を意識したテーマでの開催したいと考えた理由のひとつとして、これまでの講座で栗本先生からお話いただいた身体発達や生活リズムなどが発達の土台だとすると、次の段階として“集団で生きる力”があるように感じたからでした。
この考えに至るきっかけとして、栗本先生から “川添理論の保育実践” というシリーズの書籍についてご紹介いただいた経緯があります。
こちらのシリーズは3冊あり、それぞれ
“⽣活とあそびで育つ⼦どもたち”
“「這う運動あそび」で育つ⼦どもたち”
“「がまんする⼒」を育てる保育”
というタイトルで販売されています。
この3冊では、発達に課題がある子どもたちの生活リズム、身体育て、そして大人との関係の中で育まれる社会性について、事例も交えて非常に読みやすい形で紹介されています。
特に3冊目では「我慢する力」がテーマとして紹介されています。
「我慢」というものが厳しい躾によって培われる能力ではなく、生活リズムの安定と身体の育ち、そして大人からの愛情が感じられる対応を通して、少しずつ獲得されるものであることが示されています。
子どもたちが社会で生きぬく力を身につけるための土台として、
「生活リズム・身体の育ち・子ども一人ひとりの存在を尊重する心が大切である」ということは、これまで私が栗本先生から学んできたことと一致し、「なるほどなぁ」「やっぱりなぁ」と腑に落ちました。
今回の講座のテーマとなった疑問
ただその一方で、家庭という小さな社会の中で生活できる土台が身につけば、すぐに大きな集団に適応できる、というわけではありません。
では子どもたちは、どのように集団で生きる力を身に着けていくのだろう?とふと疑問に思いました。
また、家庭という小さな集団の中で出来ることについては、書籍で紹介されている内容が参考にはなるけれど、常に集団を見て対応しなければならない支援者の場合、どんなところを意識して動けばいいのか?という疑問もありました。
そのような、「書籍だけではわからない集団生活のこと」にスポットを当て、今回講座のテーマとすることになりました。
今回の講座では、子どもたちの「集団欲」というものの成り立ちや、「集団欲」を育てていくためのポイント、そして集団の中で生きる土台を育んでいくために家庭や福祉の現場で出来ることについて学んでいきたいと考えています。
今回もお越しいただいたみなさまと一緒に、実際に身体を動かして体験しながら、深い学びへと結びつけていけたら嬉しいです。
「あ、こういうことか!」という発見を、ぜひ現地で体験してくださいね!
※今回の講座はオンラインでの同時配信はありませんので、現地で講座にご参加いただける方はこちらのリンクからお申込みください。
レジュメの内容はこちらでご紹介しています。