【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

鹿児島コンディショニング講座に参加してきました

2021年9月18日に鹿児島にて開催されたコンディショニング講座に受付のお手伝いを兼ねて参加してきました。

今回はその備忘録です。

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今回は第一部が2021年「黄色本」アップデート-学習と生活に大切な姿勢と呼吸、

第二部が身体を取り戻そう-マスク習慣からの身体の解放 というテーマ。

いずれも現地参加のみでの募集ということでしたので、ぜひ聴いてみたいと思い参加しました。

 

現地参加してみて大正解!

発達を捉える上で、とても重要なヒントを得た気がしました。

 

個人的に感じた重要ポイントは、

1更に進歩した身体発達と動きのつながり

2感覚を丁寧に味わうことが必要

3技法ややり方は枝葉末節

の3点でした。

 

1.更に進歩した身体発達と動きのつながり

まず1については、「この動きがあるとこういうことが考えられる」という繋がりが明確に説明されていた印象がありました。

「自閉っ子の心身をラクにしよう!」(通称:黄色本)に紹介されている、呼吸器のポーズについて、よくある間違いを栗本先生が提示していたのですが、私も同じ間違いをしていたことに気づき苦笑い。笑

本を読むだけでは気づけなかった微妙なポイントまで理解でき、家庭での取り組みを軌道修正できる大事な機会になりました。

 

このあたりの内容については次回の大阪講座のオンラインパートでも紹介したいと思い、計画中です。乞うご期待!

 

2.感覚を丁寧に味わうことが必要

今、私は「からだのためのポリヴェーガル理論」という本を読んでいて、その本の中で紹介されているワークでも似たようなことが書かれてあり、試していたところだったので、タイミングも合ってすんなりと腑に落ちたところでした。

意識して感覚を味わうようにしても、丁寧な触れ方や小さな刺激を感じることの重要性がわかっていないと、普段の勢いに任せたふるまいと変わらなくなってしまう。

金魚体操での相手の足の持ち方ひとつでも、そこの大切さは説明されます。

何年か前には心理学の世界で、「マインドフルネス」というものが大流行してましたが、それをやってもあまり効果を実感できなかった人たちの背景には、そういった五感に対する丁寧さという要素がもしかすると足りていなかったのかも?と連想しました。

日々忙しく生活していると、丁寧さや小さな刺激というのはだんだん感じられなくなっていくのだと思います。また、小さい頃にそういった感覚を味わえたかどうかも影響します。

そういった背景があって、子育ての中で「子どものペースに合わせる」とか、「子どもにちょうどよい刺激で」と言われてハッとされる方もいらっしゃれば、「そういわれても、どうしたらいいのか分からない」と悩まれる方もいらっしゃるのではないのかな思いました。

今回の講座で行われたワークの中で感じた「ああ~なんかいい感じがする」という感覚は、鈍麻していた感覚を取り戻したり、これまで味わえなかった感覚を新たに発見する出発点となるだろうと思います。

 

3.技術ややり方は枝葉末節

講座の中で栗本先生が参加者の方に助言している内容を聴いていて思ったことですが、やはり発達を促していくための根本は、「発達障害を育てるのではなく、子どもを育てる」ことだと感じました。夏に行われた高知講座でも重要なテーマだったので、言わずもがな感はありますが、やっぱり重要だと感じたので書きます。笑

金魚などの色々な技法ややり方などを紹介されて試してみるけれども、最後にはその人(自分)に合っているかどうか?を丁寧に確認をする。それが一番の肝ではないかと思います。

学校教育などの影響なのかもしれませんが、その人に合っているかどうか確認して、うまくいっていないとなったときに自然と浮かび上がってくる考え方として、「自分のやり方が良くないのかも」とか、「この子には無理だろうから」「特性のせいで合わないんだ」となりやすい人は多いのではないでしょうか。

やり方の上手い下手ではなく大事なのは、その人に合うやり方で、合うタイミングで、合う刺激の強さでやれているかを試行錯誤することなのですが、その前に「自分が下手なのかも…」「やっぱりこの子は…」といったところで止まってしまう。

そうならないための土台として必要なことは、やはり親御さんや支援者側の心身が緩んでいること。どうしても緩まない場合には一定以上のトラウマがあることが多いというのは、最近特に思います。それでも身体が緩めばトラウマの自然治癒も促されることは間違いないはずですし、やっぱり原点は2でもお話した通り、「感覚を丁寧に味わう」ところと繋がっているような気がします。

結局、一番大事なことは非常にシンプルなんだけど、シンプルがゆえに難しい。

難しいけど、模索する中でいろんなものに出会えるという点も身体アプローチの醍醐味だったりします。大阪でも、皆さんの発見や苦労も聞かせてもらいながら、その試行錯誤の面白さを体験できる機会を作っていけたらと思っています。

 

さいごに

鹿児島講座は大阪講座とはまた違う雰囲気があって、なんとも居心地の良い時間を過ごせました。現地でお会いできたかごんまキッズにも癒やされました。

とにかく鹿児島は食べ物のクオリティも高く、ご家族や気の合う人と、もちろんお一人でも、現地の空気に触れながら、美味しいものを食べるだけでも自然と元気になること間違いなし。

また鹿児島講座が開催されることがあれば、ぜひ旅行も兼ねて訪れてもらいたい場所です。

 

そして来月、10月17日(日)には香川の高松でも講座があります。

今年の高松講座も楽しい企画が盛り沢山です!

骨付鶏もおいしいです(食べ物のことばっかり笑)

 

 

そしてそして、私達が主催する、次の大阪講座は11月20日(土)21日(日)の2日を予定しております。

20日はオンライン配信がメインの2講座(専門講座+座学)

21日は現地でのコンディショニング講座(親子遊びもあります)の予定です。

内容の詳細については続報をお待ち下さい!

 

 


からだのためのポリヴェーガル理論: 迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ