【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

コンディショニング講座@大阪「子どもの育ちと集団生活~発達を支えるために大切なこと~」終了報告1

2023年2月11日、12日に“からだ指導室あんじん”の栗本啓司先生をお招きし、コンディショニング講座@大阪を開催しました。

久しぶりにお会いできた方、初めてお越しくださった方とご挨拶を交わしながら、今回も無事に大阪でこのような会を開けてよかったなぁと嬉しい気持ちでスタートしました。

※掲載している画像は12日の親子の遊び場のものです。

今回の記事では11日の講座の内容についての報告をアップさせていただきます。

2月11日 講座「子どもの育ちと集団生活」

今回の講座テーマ決定の経緯についてはこちらの記事をご覧ください。

www.karadamental-brog.com

集団欲とは?

講座では、子どもが集団に入っていくための土台となる「集団欲」という概念についても、

・集団欲って何だろう?

・集団欲が芽生えるきっかけとは?

といった視点から解説がされ、「集団欲」というものが育つためには、徐々に段階を経ていく必要があり、大人との安定した関係性や乳幼児期の体験、姿勢や運動発達などとも密接な関連があることを知ることができました。

 

特に安心・安全の重要性のお話は、発達や集団だけにかぎらず、いろいろな心理的な問題とされていることに繋がるテーマなように感じました。

生活リズムと身辺自立

次いで「生活リズムと身辺自立」のお話へ。

「まず、基本的生活習慣が整い、睡眠・食事・排泄が滞りなく進んでいることが重要である」という話は、これまで栗本先生が何度も何度も説明してこられた内容でもあります。

・「生活リズム」を整えるのは一体だれなのか?

・身辺自立を育てるのはだれなのか?

この点についても、大人の関わり方や子どもとのやりとりの工夫などを改めて具体的に学ぶ機会となりました。


「トイレに行こうね」に「イヤー!」と大声で拒絶された経験がある方は多いのではないでしょうか?子どもとのやりとりは、「やれやれ」と感じてしまう瞬間の積み重ねではありますが、このやりとりにちょっとアレンジを加えたり、大人の動きを変えたりといった試行錯誤が、子どもにとっては良質な刺激となることが分かるお話でした。

 

 

質問から得られるもの

今回お越しくださった、子育て真っ最中の参加者の方からいただいた質問からも、単なるハウツーではない、その時その子にとっての最適な答えについて考えるきっかけをもらったように感じます。

毎回、講座を開くたびに感じることですが、参加者のみなさんの素朴な疑問やお悩みから「なるほど、そうだったのか!」と気づかされることが多いです。今回も参加者のみなさんの発信に助けられ、よりよい講座になっていったと感じました。

本当にいつもありがとうございます!

今回いただいた質問と、それに対する栗本先生の受け答えは、きっと他者と関わる誰にとっても有益な情報がふんだんに盛り込まれた内容となっていると思います。

 

最後に紹介された集団でできる身体を使った遊びもあり、参加してくださった方は汗だくで楽しんでくれました。保育現場で働いている妻が実際に年長児の子どもたちとこの遊びを行ったところ、大好評だった!との感想も届いています。

※この遊びについては後日配信ではカットとなっていることはご了承ください。

 

参加した方々からの感想

いただいた感想の中から一部を抜粋してご紹介

まだ3回目の参加ですが、毎回発見と気づきをいただいております。今回あらためて「テクニック以前」ということを意識しました。コミュニケーションであるという前提が飛んでしまう人が多すぎるために、共通認識が、支援者間で持ちにくくなっている現状に疲れてしまっています。

講座を受けるぞ!といつも気合いをいれてしまい体も気持ちもガチガチになってしまうのですが、帰りはリラックスしている自分がいます。今回の講座もなるほど!と思う事がたくさんあり(特に原始反射はとても興味があったので楽しかったです)行って良かった!と思いました。

毎回、引き出しを追加して帰れるのでありがたいですもっと子どもをみます。

日頃、精神保健福祉士として精神障害や発達障害のある方と接することが多いのですが、今回のお話、特に支援に携わるものの『視点』や『姿勢(向き合う心構え)』など技術以前の部分の大切さを学ぶことができました。また、分野を問わないことはもちろん、日常の人との関わり方にも通じるものがあり、ハッとしました。

初めて参加させていただきました。繰り返しおっしゃられていた、本人がやりたい動きか、やってみてどう感じているか、何を恐怖や不安と感じているかなど、本人に問うことや反応をちゃんと見ながら取り入れていくことの大事さを感じました。それはこどもに限らず、さまざまな場面で言えることで、本来基本的なところなのにスルーしてしまっていることが多いように思います。ありがとうございました。

今回も楽しく参加させて頂きました。発達障害の子どもに対して、大脳より、まずは脊髄への働きかけを、…という考えは、まだなかなか特別支援学校でも通じないのですが、私自身の中で大事にして子どもと関わっていきたいです。

講座を通して、まずは基本に立ち返ろうと思いました。子供をよく観察する、やり取りする、規則正しい生活する。あと、まずは自分が色々学ばないといけないと思いました。

「集団欲」という言葉は知らなかったけど、療育の仕事で子ども達と関わる中で、「どうやったら集団に入れるのか」「集団で落ち着いて過ごせるにはどういうアプローチが必要か」というようなことは多くのお子さんに共通する大きな療育テーマで、日々頭を悩ませていることでもあったので、いつもながら、いつにも増して、腑に落ちるお話が満載でした。特に、目の前の子どもを見ること、誰がするのか、どこまでするのかという言葉が印象に残りました。

後日配信について

後日配信については、現在準備中ですので、ご興味のある方はまた今後のお知らせをお楽しみに!

 

次回ブログでは2月12日「親子の遊び場」の活動報告もさせていただきますので、次の更新をお待ち下さい。

 

からだメンタルラボでの開催講座・配信講座情報

オンライン配信中

2022年5月22日(日)に鹿児島にて廣木道心先生をお招きして開催した支援介助法セミナーの後日配信を行っております。

ご興味のある方はこちらのページをご覧ください。

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