【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

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講演会「知って得する!発達障害と勉強のはなし~進路を拓く土台を作る~」終了報告

2021年7月25日に、講演会「知って得する!発達障害と勉強のはなし~進路を拓く土台を作る~」が開催されました。

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今回はからだメンタルラボ史上初(!)の参加者100人超えでとても緊張しましたが、講師のお二人のご尽力と、参加してくださった皆様の温かなサポートがあり、無事に終えることができました。

現在、こちらのフォームから高知講座とのセットで後日視聴の受付も行っております。

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ひとまず現時点での講演の振り返りをしていきたいと思います。

 

 

 

本講演会の企画のきっかけ

講演会の最初でも少しお話した通り、元々は非常に個人的な関心として、相談の中で発達障害が軽くなってきた時に出てくる、学習の遅れや進路といった問題がありました。

 

個人的に陰山メソッドなど教育関係の書籍を見たりする中で、学習の遅れはある程度取り戻せそうな気配は感じていましたが、じゃあ例えば「小5の子が漢字がまだ3年生くらいのところで…」となっている際に、追いつけるものなのか?といった具体的にはよくわからない部分があり、相談を受けても力になれない申し訳ない感じを覚えていました。

 

これまでの現場経験の中で、学校に通うことや、学習に難しさがある子たちの進路と言われるような現場でも、いくつか働いてきたのですが、そういった現場は本当にとても良い教員や支援者に当たってすごく元気になることもあれば、教員や支援者側が根本的にしんどさを抱えていて、共依存のような関係性が作り上げられ、ズルズルと不調を悪化させていくようなところもあったのを見てきました。本当に良い現場がないことはないですが、そういうところに当たる可能性はあまり高くない印象を個人的には持っています。

 

そして、そういう進路というのは、子どもたちにとっても行きたくて行った場所ではないことも多く、良いところであっても馴染むのには時間が必要になることもあります。

 

支援の世界では「小4レベルの学力があれば世間ではやっていける」という話もよく聞く話としてありますが、そういった現実を見てきた感覚では、そうだからといって学力が低い状態で限られた進路や支援を選び、当たり外れで言ってしまえば外れと言わざるを得ないような支援に繋がってしまうと、先々の可能性が大きく狭まってしまうのも現実だと思うのです。

 

そこで、「実際に進路の可能性を広げるサポートをしている人物から話を聴いてみたい」ということで思い当たったのがひろあ先生でした。

 

学習や学力、受験の現状について教わるのであれば、その土台となる身体の発達についても一緒に知ることができれば、初めて講演会に参加される方でも、家庭でやれることを知り、前向きな気持で夏休みを過ごして新学期を迎えられるのでは。ということで栗本先生とコラボでの講演をしていただくことを考えました。

 

ただ、ひろあ先生は実際に人前で顔出しをして話すことはされておられなかったため、お願いしても断られるかもと思っていました。しかし、恐る恐るメールで打診させてもらうと、突然のオファーに驚きながらも、「子どもたちの力になれるのであれば」とご快諾してくださりました。

 

そして栗本先生も学力というテーマはこれまでになく面白そうと前向きなお返事をいただき開催が決定となりました。

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ここからは各講演内容についてです。

 

午前の部「発達障害のある小~中学生に必要な学力とその土台について」

元教員で現在は塾講師として多くの子どもたちの学習をサポートしている、ひろあ先生の講演。レジュメを見た皆さんもそうだと思いますが、私達もずっと楽しみにしていました!

 

期待通り、今子どもたちに必要な学力ってなんだろう、受験って何から備えておけばいいんだろう、勉強の遅れって取り戻せるの?などなど、日々の生活の中で疑問に感じるアレコレについて、「なるほど」と思える講演内容でした。

 

まだ子育て経験のない私にとっては、ひろあ先生のお話を聞いて、学習現場が自分の学生時代と違うことに衝撃を受けました。テストの様式や解き方、通信簿の評価基準が昔と今では違うのに、点数だけみて良し悪しを決めてしまうのは、子どもにとっては大きな負担になる、とも感じました。子どもだけでなく、大人たちもどんどん情報を入れて勉強への考え方をアップデートしなければならない時代にきています。

 

これまで、私の中での「勉強」とは、とにかく長い時間勉強すること、良い塾や家庭教師に出会って、受験に有利になるように勉強をすることだと思っていました。もちろんそれも大切なことなのですが、ひろあ先生の講演を聞いたあとでは、そのニュアンスがかなり変容したように感じられます。色々な勉強のテクニックはあるけれど、やっぱり土台は身体と家族です。実際、私自身も勉強に対して苦手意識がありましたが、トラウマ処理や栄養、身体へのアプローチを実践してみて、難しい事柄にも勉強して学ぼうという姿勢が身につき始めました。その時期に家族関係が安定していたことも大きかったと思います。目に見えない部分を整えてこそ、頑張る力がついてくる。これが目に見える「成績」へと自然に反映されていくのだと改めて考えさせられました。

 

具体的に、どんなことをしたらいいの?という中身については是非、録画配信する講演会動画を参考にしていただければと思います。

 

 午後の部「知育の土台となる身体育て~学ぶ力をつけるために今日からできること~」

私達が主催する講座ではおなじみ、からだ指導室あんじんの栗本先生による講演の時間。

 

「知育・徳育・体育」という3つの観点から「学習」について考える、とても濃い内容の2時間でした。最近、教育現場のみならず療育の現場でもタブレットなどのデジタル機器を用いた学習教材が増えてきました。講演会前日の打ち合わせでも、栗本先生はこういった「知育」の部分が学習の第一義になってしまっているのでは?と話しておられました。知育ももちろん大切なのですが、まず土台に「体を育てる=体育」があり、それを自然な形で発達させていくにはどういったアプローチがあるか、実践も踏まえながら教えてくださりました。

 

人間は、赤ちゃんの頃から自分の体を最大限に使って色々な事柄を学び取っています。食べること、眠ること、排泄すること、そして身体を動かすこと、これらを大切に取り扱っていくことが、将来「座って授業を受けられる身体」、「文字を書く事ができる身体」、「情報を処理することができる身体」へと繋がっていきます。栗本先生の提案する身体アプローチの優れているところは、子どもだけでなく大人が実践しても身体が整ってくるところにあります。講演会の中で栗本先生が何度か話していましたが、「すべての話は繋がっている」ので、講演会を聞いた皆さん一人ひとりが、「あ、あの話とこの話は繋がっているんだな」とか、「私や子どものことと繋がっているな」と、栗本先生やひろあ先生の知見をご自身のことと繋げながら、実際に動きながら楽しんでほしいと思います。

 

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 ひろあ先生と栗本先生の対談

午前・午後それぞれの部も充実した内容でしたが、もちろん対談もすごいです。

 

早期の習い事(スポーツ)の話、文章題の話、起立性調節障害の話、黄色いジュースの話、などなど話題が盛りだくさん。個人的には栗本先生の金魚体操を体験されたひろあ先生の反応がとても良かったです。本当に心から心地よさを感じておられたようにお見受けしました。以前からひろあ先生がこの講演会のせいでずっと緊張されていたのは知っていたので、「栗本先生、ありがとうございます…」という気持ちと、「こんなに疲れさせてしまってひろあ先生ごめんなさい…」という気持ちで、主催者としては複雑な感情が生まれましたが(笑)ひろあ先生の表情を見ながら、試験前のお子さんにも金魚体操をやってあげるといいんじゃないかな、なんてことも想像しました。各ご家庭でどんなときに金魚体操をしているか、これも発達のヒントになりそうですね。

 

リアルタイムでご参加いただいた皆さんには、Q&Aにたくさんご質問を書き込んでくださりありがとうございました。講演会を運営していると、皆さんが抱いた疑問をベースに新しいものが見えてくることがよくあります。2人の先生方の講演を聞いて生まれた疑問は、皆様の連想がそれだけ広がった、ということでもあります。私達の運営する講座では「あなたの質問の答えはこれです」とはっきりお伝えすることが少ないのですが、こちらが答えを出すよりも、皆さんにとって新しい連想が生まれていき、ご家庭や支援の現場で生かしていただくことの方が大切だと考えています。今回は残念ながらすべてのご質問に充分な時間は取れていなかったかもしれませんが、今後の講座でも皆さんの感じたことや疑問に思うことを深めて考える時間が取れるよう工夫していきたいと思いました。

 

参加いただいた方々のご感想

参加いただいた方々からのご感想の一部をご紹介

・とても興味深い講義でした。発達に凸凹がある子どもたちにとっては、学校の授業がいかに大変なことかということを考えさせられました。先取り教育といわれているところもありますが、発達は先取りしたらいけないのですね。

・栗本先生の講座にはよく参加しているつもりですが、本日あらためてお話を聞いて「ああ!そうだった!」と思い起こすことがたくさんありました。私は学校関係者ですが、今日のセミナーの内容をいかに職場で具現化するかが自分の課題だと感じています。

・不器用気味の子供の学力をあげたいと思って参加しましたが、これほどまでに体の微細な発達が関わってるというのは大きな発見でした。

・子どもの集中や記憶を少しでもアップさせるヒントをたくさんいただいたので、いろいろ試してみます。お話を聞いていて、最近のうちの子の様子から、暑さの中での部活動で疲れているのかな(特に水収支など)と感じたので、腎臓と睡眠の質に気をつけようと思いました。「芋づる式に治そう!」を読み直します。

・"私の息子はまだ幼稚園ですが、これからの身体づくりで大切な事を数多く学べました。ひろあ先生からは、子供の将来の選択肢を増やすための受験の知識・勉強のコツについて。栗本先生からは、親子で沢山遊ぶ事の大切さ、子供の反応を見ながら必要な手当をする事の重要性を学びました。また実際に、栗本先生の金魚体操を拝見できたのがとても良かったです。

・最近の受験事情、教育現場の様子が参考になった。それと、身体の発達や親子関係の繋がりの話も参考になった。紐を手首に8の字にかけてやるワークを自分自身の日常動作をスムーズにするために取り入れようと思う。

 などなど、多くのご感想をいただいております。

 

発達障害があっても知ることが可能性を拓いていけるということを実感できる機会となったのではないかと思います。感想をくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

その他の感想ブログ

講師をしてくださったひろあ先生から補足ともいえる内容のブログが公開されています。

ameblo.jp

 

現地参加してくださった花風社の浅見社長もブログで報告をあげてくださっております。

その1

blog.goo.ne.jp

その2

blog.goo.ne.jp

 その3

blog.goo.ne.jp

その4

blog.goo.ne.jp

 

お申込み100名突破記念の特典について

ひろあ先生・栗本先生より、お申込み100名突破記念の特典配布が決定しております。

こちらは後日配信をお申込みいただいた方にも送付いたしますので、ご興味ある方はぜひお申込みください。

 

特典の中身は、ひろあ先生からは約1時間半の音声セミナー、栗本先生からは約15分の風船ワークの誘導音声というとってもお得なものになっております。

後日配信のお申込みはこちらから※現在は高知講座とのセットでのお申込み限定となっております

 

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ちなみに講演会にご参加いただいた方、後日配信のお申込みをいただいた方にはからだメンタルラボのオンラインによるトラウマセラピーの初回面接を3000円引きの5000円で受けていただけるキャンペーンも行っております。割引は8月中のお申込みまで有効となりますのでご興味のある方はお早めにお申込みください。

※現在、多くのお申込みをいただいており、ご予約の日程は9月となる可能性もあることをご了承ください。

 

さいごに

支援の現場では、発達障害の診断や傾向があるだけで進路選択が狭められる現実があります。支援の世界から子どもを離したくないという支援者側のご都合もあるのでしょうが、一番大きな問題は、支援者側が「私は勉強のことがわからない」という事実を認めていないところにあると私は考えています。

 

ご視聴頂いた皆さんがそれぞれに考え、知っていくことで、子どもの可能性は確実に広がります。「私たちは自分で未来を拓く力を持っているんだ」と前向きに考えてもらえるきっかけになれば嬉しいです。

 

ひろあ先生、栗本先生、講演会をご視聴いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。

 

 

講演会 後日配信のおしらせ

夏休み期間中、講演会の動画を配信しています。ぜひこれからの進路選択や日々の学習にお役立ていただければと思います。

夏の講演会+高知講座のセットで一家族7000円となっております。

ご興味のある方はこちらのフォームからどうぞ

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芋づる式に治そう! 発達凸凹の人が今日からできること