【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

ヒモを巻くだけで体が変わる【ヒモトレ体験メモ】

前回のコンディショニング講座

初めて「ヒモトレ」というものを体験しました。

ヒモをつけて少し身体を動かすだけで、

つけていない時と

動きやすさが、力の入り方が変わる。

 

その体験に驚き、

早速、小関勲さんの「ヒモトレ革命」を購入。

今回の記事は、

ヒモトレの簡単な紹介と、

ヒモトレを知っての連想です。

目次

 

ヒモトレとは

 ヒモトレ革命によると、

一本のヒモを使って、体のバランスを整えることを目的としたトレーニングメソッド 

を指します。

 

ヒモを巻いて過ごしたり、

ヒモに任せて動いたり、

そういったことをしていくと、

体の偏りをいったん取り払って、体の”ちょうどいい”ところを自分で味わうこと

ができます。 

 

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創始者の小関勲さんは

もともとオリンピック選手やプロのスポーツ選手に

身体バランスのトレーナーとして指導をされてきた方で、

その実践の中からヒモトレは生まれたそうです。

 

ヒモトレは現在、

色々な現場での実践が行われており、

本の中で紹介されている中では、

スポーツ選手の運動能力の向上以外にも、

医療の現場、特別支援学校で子どもの身体機能向上

音楽家の演奏の上達など、

色々な現場で実践報告がされています。

 

ヒモトレの特徴

 

簡単さと適応の幅広さ

何よりもヒモトレの魅力なのは、

ヒモを巻いてみただけで効果が実感できる簡単さです。

公式のヒモも販売はされていますが、

百均のヒモを巻いてみただけでも確実に変化がみられます。

 

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そして、難しい動きなどもないため、

目的に同意してもらい、

本人に巻いてもらえさえすれば、

誰にでも使えます。

ヒモトレを実践してみて

私の場合、普段はたすきがけや

腰に巻くのを気分に合わせて、

肌着の上などにしていることが多いです。

 

寝る時には

骨盤の辺りに巻いています。

 

実感した効果1

巻いて寝るようにした日から、

夜寝ている時にトイレに行きたくなって起きることが激減。

 

実感した効果2

ヒモを巻く前までは一日の終りには疲れで

肩が凝って目の奥が

じんわり痛む感じになることが

しばしばありました。

最近はそこまで疲れることは少なくなり、

時々、目がぼんやり痛い

と感じることがある程度になっています。

 

実感した効果3

長時間デスクワークをする時に

背中や肩が疲れて

姿勢が崩れることが多かったですが、

姿勢を維持できないほど疲れることが減りました。

 

その他 

ケースの中で紹介してみると、

手足が伸び切らなかったり、

姿勢がくねっとしやすいという

特徴のある子どもたちなどは

つけていると姿勢が

しっかりしやすくなるようです。

 

また、猫背の方に

たすきがけを紹介したところ、

これはスッキリすると

大喜びされることもありました。

 

特に子どもは感覚に偏りのある子などでも、

わりと嫌がらずに、

むしろつけたがることも多いです。

まだまだ検証していく必要がありますが、

身体機能を育てていく一助として

有効な気配は感じています。

 

連想

ゴム紐症候群との関連

ヒモトレで使うヒモは

ゴムやチューブのようなものだと、

効果がないあるいは、

逆効果になると言われています。

 

それを知り思い出したのが、

見元良平医師が提唱していた”ゴム紐症候群”というものでした。

この本は既に絶版となっていますが、

簡単に言うと、

衣類にゴム紐を使うようになってから、

これまでの単純な経過と異なる経過を示す疾患が増えた。

その原因はゴムの慢性的な締付けによる血流の悪化であろう。

という指摘です。

 

かつての日本人は

帯やたすきなどを着けることで、

身体機能を発揮しやすい状態にありました。

 

そこから、帯やたすきを着ける風習を失い、

その代わりにゴム紐を着けるようになり、

身体機能を発揮できないだけでなく、

身体機能が更に低下するように

なってきているのかもしれません。

 

ヒモトレとともに、

ゴムを身に着けている時間を減らす

そういった工夫もすることで、

より身体機能が発揮されやすくなる

可能性があるのではないでしょうか。

 

 

動作法との関係

動作法では

動作を通じて自分の心身と向き合い、

適切な努力の仕方を身につける

のが一つの治療目標です。

 

肩を上げるなどの動きの中で、

自分の癖に気づき、

余計な頑張りを減らし、

適度な力加減を探っていきます。

 

その中で適度な頑張り方が身についてくると、

段々と生活上でも悩んでいた症状が消えてくる

といったことが起きてきます。

 

ヒモトレ革命の中では

ヒモトレに慣れてくると、フトした瞬間に、体に頑張り癖が出てしまうのを俯瞰して見れるようになります。

という指摘がされています。

 

この感覚は動作法が動作を通して、

体験することを目指すところとよく似ています。

 

そう考えると、

ヒモトレにより、頑張り方が変わってくることにより、

心理的な変化が起きてくることも

当然だろうことが想像できます。

 

動作法と組み合わせることにより、

よりスムーズに身体感覚を育てる

方法となるかもしれません。

 

 

 

からだメンタルラボ講演会のお知らせ

2020年1月13日(月・祝)に

発達障害の自立と未来」という講演会を新大阪にて開催します。

花風社の代表取締役社長である浅見淳子氏、

同社の”発達障害でも働けますか?”の著者である座波淳

のお二人をお呼びしての講演会です。

詳しくは以下のリンクから

https://karadamental.com/free/20200113