【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

コンディショニング講座@大阪「自分と向き合うための身心調整法」終了報告

2022年9月18日(日)にコンディショニング講座@大阪「自分と向き合うための身心調整法~他者とつながるための身体づくり~」を開催いたしました。

台風も迫るなかでの開催となりましたが、当日は天候にも恵まれ無事に開催できました。なんと沖縄からも足を運んでくださる方もおられ、本当にありがたい限りです。


さて今回の記事では、そんな講座の様子を皆さんに一部ご紹介させていただきたいと思います。

 

講座内容

今回の講座は事前に録画配信していた「身心の基礎を整えるためのコンディショニングの考え方」と「身心の機能をより高めていくための武道の考え方」の2つの内容をもとに、それぞれの内容を現地で更に深化させ、じっくりと体験をしていくための時間として現地講座を行いました!

★ちなみに録画配信は2022年12月末まで配信できる予定です。ご興味のある方はぜひお申込みください!

 

今回の現地講座では、動画の中で栗本先生が語った「全うに生きるために」ということと、廣木先生が語られていた「自分を最大限に活かす」というテーマを参加者の皆さんに実感していただけたのではないかと感じています。

今回の講座ではまず参加者の自己紹介からスタート。

様々な領域でご自身やご家族、お仕事で出会う方々の「身体」と向き合いながら生活していらっしゃる参加者の皆さんの実態を知ることができ、自己紹介の時間だけでもなんだか学びがあるような時間でした。

その後は栗本先生からご自身の経験や日々の取り組みからお考えになることをお話いただき、廣木先生がそれをさらに深めるための方法を紹介してくださりました。

かっちりとした講座の枠組みがある、というよりは、栗本先生と廣木先生、それぞれがお互いの話を聴いて、そこから新たな発想が生まれて紹介していくという流れがあり、聴いていて「次はどんなお話になるのかな」とワクワクする感覚がありました。普段から交流のあるお二人なので、その掛け合いが心地よく感じられます。

両先生の実践が始まると、やっていることは違って見えても、内容が深くなっていくにつれて実はつながっていることが見えてくる、身体を扱うことの奥深さも感じられた点も非常に興味深かったです。

 

会場の雰囲気も実践を通して柔らかく、それでいて集中して一体となったある種の熱気のようなものが生まれてくる感じがありました。

身体を扱い、実際に味わう講座ならではの変化があるように感じました。

 

詳細についてはここでは触れませんが、栗本先生からはこれまでと異なる新しい技法も紹介されました。その日、早速ご家庭に実践された参加者の方からSNSで「効果抜群でした」という報告も受け、我が家も早速取り入れているところです。

廣木先生からは普段は道場生にしか紹介しないような技法やストレス処理の技術なども紹介していただきました。

参加者の皆さんは、その場で身心の変化を実感されたご様子でした。

 

日々、実際に多くの人々に関わりながら研鑽を積み続けているお二人だからこその技術やその発展を感じ、新たな身体の可能性を感じるとともに、実践者のあるべき姿を改めて学ばせていただいたように思います。

 

参加された方からも「神回だった」というお言葉を頂戴しましたが、講座後の廣木先生からも、「百万円支払うようなセミナーの内容だった」と感想を頂き、今回大阪で無事に開催できたことに安堵すると同時に、参加していただいた方が喜んでいただけて本当に嬉しく思います。

主催者という立場ではありますが、私も今回講座に参加できてラッキーだった!と感じています。

 

今回はからだメンタルラボ初の試みとして、参加者の方々を対象に、講座の事前事後で心身の状態がどう変化したのかを「一時的気分尺度(TMS)」という尺度を使用して測定する、簡単な調査をさせていただきました。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

結果はこちらの画像の通り・・・

生き生きした感じなどの「活気」の項目が上昇し、その他のネガティブな感情が減少する結果となり、主観的な体感としても参加された皆さんの心身の状態が整ったことがわかります。

 

私自身も鹿児島から大阪までの移動の疲れを少し感じる中での開催でしたが、講座終了後は疲れがほとんど感じられず、清々しい気持ちになりました。今回ご参加いただいた皆さんの中でも、こういった感覚を体験していただけたのかもと思うと、とても嬉しく感じます。

 

自分自身の身心が整い、気分や感情に振り回されないで生きていけるようになることは、他者と関わる仕事に限らず、社会生活においてとても大切なことであると考えています。

身心を整える実践を行う主体は私たちではなくご参加いただいた皆さんではありますが、日々実践していくための技術やアイディアを私達なりに紹介していき、実践につなげていくためのお手伝いであれば私達でもできるのでは、と考えています。

小規模な事業ではありますが、ご参加いただいた皆さんに満足した気持ちで帰っていただけるよう、先生方と講座を作り上げていくことが今自分たちにできることの一つだろうと思って開催を続けています。

今後も不定期ではありますが、末永く講座を続けていけたらと思いますし、また次の機会に皆さんと楽しくお話ができる日を心待ちにしています。

 

今回の記事を読んでご興味を持たれた方は、ぜひまたご参加いただけると嬉しいです!

 

親子の遊び場

今回の講座の午前の部では恒例の親子の遊び場講座も開催させていただきました。

今回も一人ひとりのお子さんの表情の変化や動きの変化を目の当たりにしました。ちょっと緊張気味にやってきたお子さんも、帰るまでには場所や人に慣れて笑顔で帰っていく姿にほっとしました。

ただ子どもが自由に遊ぶだけではなく、必要に応じて子どもの遊びに大人がちょっと手を入れることで、一つの遊び方しかできなかった子が違う遊びに興味が移り、新しい遊びへと展開が広がっていく様子も見られました。基本的には子どもが主体となる親子の遊び場ですが、必要に応じて大人が介入したり、ちょっとした仕掛けを入れてみたりすることで、子どもとの(非言語も含めた)「対話」が生まれるということがわかり、大変勉強になりました。

そして今回もまた、栗本先生が考案されたシンプルだけど分かりやすい新しい遊びをみんなで体験しました。縄一本でできる簡単な遊びなのに、子どもは何度も何度もやってみたくなる。こういう遊びって、最近のおもちゃや保育の中では無くなりつつあるものなんだけど、実は発達にめちゃくちゃ大切なんだよなぁ~と考えるところがありました。

栗本先生は子どもが満足して遊びきった状態になっているかどうかをはかる指標として、「身体の重さの変化」を紹介してくれました。

遊び始める前と後でお子さんを抱っこしてみて、軽くなったか重くなったか…

ご参加いただいたお父さんお母さんは、子どもの重さや抱き心地の変化にびっくりされていました。

ぜひご家庭でも「重さ」や「だっこした感じ」に注目してお子さんの変化を見てみるとおもしろいんじゃないかなと思います。

「あれ?うちの子、遊んでいてもあんまり変わっていないなあ」、「子どもが満足している状態がわからない!」と思われる方はぜひ、今後の親子の遊び場にお越しください!

 

ご参加いただいた皆さんからのご感想

いただいた感想の一部を抜粋して掲載しています。

今の時代が情報過多で足し算の生活状況にあること、そのことが健康なあり方を疎外していることに改めて気づかされました。成果や解決を急ごうとする「作為」というものが、かえって願うものを遠ざける結果を招いていることがあることを、もう一度考えてみようと思います。ありがとうございました。

前回までは持参したぬいぐるみを並べて遊ぶことが多かったのですが、今回はぬいぐるみに頼らず、ボールやマットでたくさん遊べていました。親以外の大人とのやりとりも楽しめていて、成長を感じました。普段なかなか感じとれない成長を実感できてうれしかったです。

今回が初めての遊び場参加でした。今まではヌケを意識して親主導で促しながらやっていたため、もう少し子供の自主性を意識しながら一緒に遊んでいきたいと思いました。

ちょっと言語化はできる気がしませんが、支援者自身の身体をまず整えることの重要性を実感いたしました。

自分の身体を整える事は日本人を味わっている様な気がしました。

先生方、ほかの参加者の方々の声は、どれも自身の仕事の中でとても実感が湧くものばかりで、本当に勉強になりました。ごく基本的なことを、普段の生活の中ではいかに疎かにしているか、ということを改めて感じることができました。

ふれてはいけない身体、支援できる身体の違いを体認できました。

盛りだくさんな内容でしたが、今回も非常に楽しかったです。重心移動、軸を意識した動きなど、やってみようと思います。

心身の整えやより良いコミュニケーションに繋がるヒントをたくさんいただきました。
受講前、右膝に少し痛みを感じていたのですが、気がつけば痛みが消えていました。びっくりです。

感想でも言語化しにくいという言葉がありますが、今回の講座で行っている内容は大脳皮質ではなく、より原始的な脳の部分に働きかける内容です。

そのため、実践を通して変化を実感するけれど、言葉にはしづらい難しさがあります。

ただ、そういった言葉にはまだならないけれど感じられているものを味わうことが、言葉だけが肥大している現代においては特に大切なことと感じます。

 

今回も貴重な講座を行ってくださった栗本先生、廣木先生、そしてご参加くださった皆様、ありがとうございました!

 

オンライン講座視聴について(2022年内)

今回の現地講座の基礎となるワークも紹介しているオンライン講座は年内いっぱい視聴が可能となっておりますので、本記事を読んでご興味を持たれた方はぜひお申込みください!

オンライン講座の内容やお申し込みについてはコチラのリンクから

www.karadamental-brog.com

その他、後日配信中の講座のお知らせ

からだメンタルラボでは現在、2022年に開催した2講座の後日配信を行っております。

①2022年5月22日(日)鹿児島

支援介助法セミナー(講師:廣木 道心 先生)

詳しくは以下のリンクから

www.karadamental-brog.com

②2022年7月9日(土)大阪

「家庭でできる!子どもの「発育」を促すコンディショニング〜発達障害から発育不全という視点へ〜」(講師:栗本 啓司 先生)

詳しくは以下のリンクから

www.karadamental-brog.com

 

今後のコンディショニング講座@大阪の開催予定

次回はまだ確定しておりませんが、年明けの1月か2月ごろを予定しております。

また決定いたしましたらお知らせさせていただきますので、続報をお待ち下さい。

 

 


自閉っ子の心身をラクにしよう!

 


感覚過敏は治りますか?

 


芋づる式に治そう! 発達凸凹の人が今日からできること


廣木道心先生の【支援介助法】武術の技を活かした、お互いに傷つけないパニック対処法 [DVD]

 


護道の完成 自他を護る実戦武道: 路上の戦いから神武不殺の極意へ

 


自傷・他害・パニックは防げますか? 二人称のアプローチで解決しよう!

 


発達障がいのある子どもへの支援介助法―子どもに痛みを与えないパニック対処スキル