以前の記事では
カウンセリングには
様々な種類があることを紹介しました。
今回の記事では、
カウンセリングで生じる効果、
そして、
カウンセリングが合わない体質の例を
ご紹介します。
目次
カウンセリングによる効果
カウンセリングを受けることにより、
- 抱えている問題が整理され理解が深まる
- 自分の気づいていなかった感情に気づく
- 自分の内面の理解が深まる
- 困っていた問題への新たな視点が得られる
- ストレスなどへの対処方法が増える
- 悩んでいたことに以前ほど悩まなくなる など
自分に合ったカウンセリングであれば、
以上のような効果が期待されます。
これは第三者とともに、
自分の今の悩み事について、
時に新しい視点を提示されながら、
共に一緒に考えていく中で起きてきます。
技法によっては、
具体的に悩み事について話すのではなく、
物事の体験の仕方について焦点を当てていき、
悩んでいたことの感じ方が変わっていく
というような場合もあります。
どのやり方が合うのかは人それぞれで違いますので、
以前の記事でも紹介したような基準を参考に、
自分に良い効果が出ているかなども検討されると
役に立つかもしれません。
特に注意すべきは、
内面を深く見つめるようなカウンセリングによって、
状態が悪くなる人たちです。
内面を深く見つめると調子が悪くなる?とは
これは精神科医の
神田橋條治先生が指摘されている、
”躁うつ体質”という人たちに起きることです。
神田橋先生の仰られている
躁うつ体質の人の特徴は、
- 基本気質として「気分屋」
- 対人関係の持ち方はお人好しで調和を作ろうとするタイプ
- 一つのことに打ち込まずに、幅広く色んなことをするのが良い
- 勘や直感に優れていて「好き」「嫌い」で生きている
- 勉強する時でも静かすぎると雑念が湧いてくる
- 中高時代から、好調と不調の波がある
といったものが挙げられています。
以上のような特徴のある人は、
分かれ道があれば「なんとなく右!」と
感覚で決めることが得意なわけです。
ただ、そこで内面を深めるようなカウンセリングでは、
「どうして右を選んだのですか?」
「その時に何を感じていたのですか?」
と感覚で決めたことを言葉にすることを求めます。
それが続くと、
言葉には本来ならない部分であるにも関わらず、
無理やり言葉にしていく作業を重ねて、
どんどん自分の感覚的な判断が迷走していってしまうわけです。
それにより不調になっていくのです。
そういった方がカウンセリングを受ける場合には、
具体的な行動を試行錯誤していくような、
内面重視でないカウンセリングであれば、
良い効果が得られることもあります。
躁うつ体質という考え方は、
自分自身に合った生活を考えるヒントにもなります。
もっと詳しく知りたい方は、
神田橋條治先生の講演 | ネコぶろぐ -メンタルヘルスブログの筈だけどしばらく福島第一原発事故に注力-
でも紹介されていますので、
ご覧になってみてください。
カウンセリングの種類や選ぶポイントについては
以下の記事も参考になさってください。