「カウンセリングを受ける」
と聞くと、
どんなイメージがあるでしょうか?
1対1で延々と話をするというのが
一般的かと思います。
最近では、
カウンセリングで行う内容には
かなり多くのバリエーションが見られてきています。
今回は私の知る限りでの、
カウンセリングの
バリエーションについて紹介していきます。
目次
カウンセリングの対象
カウンセリングの目的は、
一番シンプルに言うと
相談者の悩み事を解決することです。
ただ、その悩み事というのは
- 職場での人間関係、
- ストレスから生じている色々な症状、
- 家族関係の問題
- 発達障害の問題
- 自分の性格上の気がかり
- 働かなければいけないけど働けない
- トラウマになっている記憶のこと
- 子どもの発育上の不安
- 子どもの問題行動
などなど
生きている上で生じる
様々な問題が対象となります。
言葉を使ったカウンセリング
それらの悩みをどう解決していくのか
それに対するアプローチは
対話による一般的にイメージされやすいものでも、
1対1で話をする以外にも
家族を含めた複数対カウンセラーで話す
といったものもあります。
また、対話による方法の中では、
悩み事の種類によって
- これまで抑えていた感情の理解を深める
- 行動を見直し、よりよい習慣を身につける
- 幼少期からの体験を見直す
- 物事の考え方や感じ方を見つめる
- 催眠により無意識へ働きかける
- 生活習慣を立て直す
- 利用できる社会サービスの情報提供を行う
といったことを目的として、
様々な角度から言語によるアプローチを行います。
有名なものでは
- 精神分析
- 行動療法
- 認知療法
- 認知行動療法(CBT)
- ゲシュタルト療法
- フォーカシング
- 催眠療法
- 森田療法
- 内観法
といったものがあるでしょうか。
情報提供などに関しては、
ソーシャルワーカーの業務に近い部分ですが、
役所などの心理職は
そういった業務をしていることが多いです。
全てではありませんが、
内面を深く掘り下げるようなカウンセリングは、
個人開業しているところなどで行っている事が多く、
行政機関や医療機関で提供しているカウンセリングは、
具体的な行動面や生活習慣の立て直しや
社会サービスに繋げるような目的
となっていることが比較的多いイメージです。
言葉以外を使うカウンセリング
言葉のやりとりにより、
悩み事を乗り越えるというのが
いわゆる古典的なカウンセリングのイメージに
近い形のものだと思います。
ただ、最近はそれ以外にも、
様々なアプローチ方法が生み出されてきています。
これらは言語だけでのやりとりでは、
良くならなかった事例に対しての工夫から
生み出されたものもあれば、
偶然良い効果が得られたことから、
研究が進み開発されてきたようなものもあります。
以下のようなものです。
- より良い身体操作を体験する(動作法など)
- 経絡などへのタッピングで脳や神経の働きを変える(TFT、BCTなど)
- 眼球運動で脳に働きかけ記憶の処理をする(EMDRなど)
- 心身の緊張を緩める方法を習得する(自律訓練法、漸進的筋弛緩法など)
- 瞑想や呼吸法で不安などの感情を処理する(マインドフルネスなど)
- アートを用いて感情や感覚を育む(各種アートセラピーなど)
- 遊びを通して、心身を育てる(主に子ども、プレイセラピーや療育)
といった様々な方法があります。
それぞれの方法によって、
長所や短所がありますが、
言葉だけでは変化が見られない場合などには、
身体や脳に働きかけるような
言葉以外のアプローチを用いることによって、
短期間で良い変化が見られることもあります。
どの施設でどのようなアプローチを行っているのかは、
施設のHPなどで紹介されていることもありますし、
特定のこのアプローチというのであれば、
そのセラピーのHPなどに
セラピスト紹介がされてたりもしますので、
そこから探してみることも可能です。
最後に
カウンセリングには、
個人に合う合わないという問題もあります。
例えば、内面を深めるようなことをすると、
不調になるというような人もいたりしますので、
自分にとって合う方法を見つけることが重要です。
そして、
「カウンセリングを受けてみよう」
と思われた時には、
施設や機関などによって、
目的としていることや
対象・得意としていることが違いますので、
言葉でのやりとり以外のアプローチも含め、
自分にとって良さそうだと感じる方法を
体験されていくことがオススメです。
カウンセラーの資格について
知りたい方はこちらの記事もご参照ください。