【心身の発達とセルフケアを考えるからだメンタルラボblog】

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赤ちゃんの口の発達を知る【満1歳で離乳が終わるらくらく育児】

学校現場で見かける子ども達には、

授業を受ける際の口が半開きだったり、

舌っ足らずな話し方をしたり、

口元が緩いと感じる子がしばしばいます

 

そういった状態が出来上がる背景には、

乳幼児期からの口の機能発達が十分でない

という考え方もあるようです。

 

今回は、

そういった子どもの口の機能の発達について

学ぶことが出来る一冊、

“満1歳で離乳が終わるらくらく育児~今の離乳食は間違いだらけ~”

を紹介します。

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 目次

 

著者について

この本の著者は、

金 俊煕(キムジュンヒ)医師です。

愛媛県で矯正歯科クリニックを開業されている

歯科医師のようです。

 

口唇口蓋裂などの子ども達へ早ければ生後2週間から、

矯正歯科の視点から好ましい哺乳・離乳を指導され、

それらの経験からしっかりと噛める子、

飲み込める子に育てるためのポイントを紹介されています。

 

満1歳で離乳が終わるらくらく育児~今の離乳食は間違いだらけ~

目次

  1. 「離乳の基本」が子どもを不健康にしている 現状の哺乳と離乳の問題点
  2. 子どもの”育つ力”を自然に伸ばす 子どもの食べる力の発育過程
  3. 赤ちゃんを”哺乳の達人”にしよう 健康な子どもを育てる「離乳」
  4. ”手抜き離乳食”で健康な子どもを育てよう 健康な子どもを育てる「離乳食」
  5. 元気な子どもを育てる「家庭の食事」 健康な子どもを育てる「食生活の基礎づくり」

内容

本書では、

厚生労働省の「離乳の基本」から生じている

近年の乳幼児の食の現状解説から始まり、

発達という観点から口の働き、

そして食べるという行為を説明します。

 

その上で、乳児~1歳までの

授乳から離乳食の工夫のポイントを

解説しています。

 

1歳以降の食生活のポイント

についても触れていますが、

重点が置かれているのは1歳までの部分だと言えます。

 

感想

口の機能と授乳の関係

誕生から3歳までの哺乳と離乳の時期、

その時期がいかに口の発達に重要か

ということが理解出来ます。

 

母乳を飲む時の口や舌の使われ方、

少し苦労しつつも口や舌に力を入れる。

それが日々繰り返される中で、

口の機能がしっかりと育っていく。

 

ただ、親心として、

なるべく飲みやすくしてあげたいと思ってしまうのは心情です。

そこで飲みやすすぎる哺乳瓶の口を選ぶと

逆に子どもの口の機能を低下させ、後々の問題を招く

 

この矛盾には、

可愛い子には旅をさせよ的な、

愛情があるからこそ楽をさせ過ぎてはいけないという

子育ての難しさを感じさせられました。

 

本書の中で紹介されている、

口の機能を育てるためオススメの

哺乳瓶のニプルは以下の2つでした。

 

 

簡単に飲めないようにする物なので

当然という気もしますが、

レビューには「飲みづらそう」などもありました笑

 

離乳食においてもその子の発達に合わせる重要性

本書の中では、

日本全国への調査によって明らかになった

子どもが各食品を食べられるようになる年齢

というものが示されています。

 

それを見てみると、

何ヶ月で何が食べられるようになるかは

非常に幅があることがよく分かります。

 

そう考えると、

いかに育児書というものが、

一般的な基準でなく、

最終的な判断は

その子一人ひとりの発達の状態に合わせ、

好きなもの、食べられるものを

しっかり観察して与えていくことだと、

改めて感じました。

 

多くの情報が出回っている現代において、

きちんと自分の手で目で耳で感覚で、

子どもを観察して関わっていくこと。

それがやはり子育ての基本なはずです。

 

この一冊は、

「育児書通りでないと」と不安に感じている方が

少し気をラクにする役にも立つ本だと言えます。

 

離乳食へのハードルを下げる

離乳食というと、

赤ちゃんが食べやすいように丁寧に工夫して、

手間ひまをかけてというイメージがありました。

 

ただ、本書の中では、

もっとシンプルでいいのだということが説明されており、

たしかにこの考え方でやっていければ、

負担感は非常に軽いだろうと感じました。

 

離乳食というものの大変さや

それがうまく出来ず罪悪感を抱え、

子育てをしている親御さんがストレスを抱える。

それによって、

発育に悪影響を及ぼすということもあるはずです。

 

料理が苦手な親御さんなどにとっては、

参考とすることで気が楽になることと思われます。

 

その他

摂取するべき食品について

本書の中では、

食事について昔ながらの日本食を推奨しています。

 

その点については、

分子栄養学の観点などから考えると

一部疑問なところがあります。

 

ただ、それについては、

本書のメインとしているところではありませんので、

栄養については他書を参考にすることが、

より望ましいのではないかと思います。

 

読んでほしい人

本書はお子さんの離乳について

関心のある親御さんはもちろんですが、

育児書通りに子育てを出来るか不安のある方、

離乳食作りに心配がある方などにも参考になる一冊です。

 

ご興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてください。

 

 

乳幼児への子育ての参考となる他のオススメ書籍

分子栄養学の観点からの

離乳食や食品の選び方を知りたい方は、

こちらがオススメです。

 

育児書に振り回されない子育てのために、

子どものどういった点を観察するか、

どのように工夫していくかを知りたい方は、

こちらがオススメです。