今日は花風社さんの創立25周年企画の一つである
「自閉症者の犯罪を防ぐための提言」の
オンラインの無料読書会に参加しました。
読書会というもの自体が実は初参加でしたが、
非常に中身の濃い会でした。
前々から書くと言っていてまだ完成していない
タッピングとお薬の話もあるのですが、
ひとまず今回のブログはお話を伺いながら連想したことの備忘録です。
私がこの本を始めて読んだのは
就労支援の現場で働いていた頃だったかと思います。
この本を読んで、現場で関わる支援者の態度や発言というものによって、
犯罪が起こるための土壌が作られている可能性があるのだと、
身が引き締まる思いがしたことを思い出します。
この本の出版から10年経ち、
今であれば私自身、支援において、
そういったリスクのある方に対してやれる選択肢が
少しは増えてきたということはお話を伺いながら嬉しく感じました。
また、そんな支援者の質に左右される以前に、
各家庭で支援の世話になる前に出来ることが
たくさんあるということが何よりも花風社の積み上げてきた
すごいところなのだろうと思います。
お話の中の話題の一つに、
言葉以前のアプローチが現場に浸透するのはあと何年かかるのだろうか?
といった話がありました。
それについて聞きながら私は、
湿潤療法の夏井睦医師が「傷は絶対消毒するな」で紹介していた
医療のパラダイムシフトのお話を思い出していました。
要約すると、地動説と天動説が入れ替わった際、
教育の中で天動説が教えられはじめ、
だんだんと天動説を信じている人が増えていったが、
結局地動説を信じていた人は最後までそれを信じ続けて死んでいった。
といったような話が描かれています。
発達障害支援の現場でも
専門職全てが言葉以前のアプローチを取り入れる未来はおそらくこない気がします。
その中でも、必要とされる親御さん方がそれを取り入れ、
それが役に立つ、有用だと感じる人たちが少しずつ増えていくことで、
だんだんと専門職の中にもそれを取り入れる人たちがメジャーになっていく。
ただ、最後までそれを重視しない人もいる。
そういった展開なのかなぁと想像しました。
どこまで当たるかは知りませんが。
あと、長くなるので詳しい話は省略しますが、
部活のOBやOGが卒業後に居場所がうまく作れなくて、
部活に先輩風吹かしにくるみたいな現象って、
いろんなところであるんだろうなぁってことを思いました笑
不要になった時に不要なところから卒業できて、
新しく必要とされる場所で必要とされるように動ける。
そういった力が健康さの一種なのかもしれません。
この思いつきについては、また機会があれば考えてみたいところです。
また別の書籍についての読書会が開催されるかもらしいです。
ご興味ある方は是非、治そう発達障害.comをチェックされてください。
最後に花風社さん楽しい企画をありがとうございました!
今後のご活躍も楽しみにしております!