【心身の発達とセルフケアを考えるからだメンタルラボblog】

様々な心理相談の現場経験や体験を基に、心身の発達や心と身体のセルフケアに役立つ情報や書籍を当事者・保護者・教職員や支援者向けに掲載しています。

トラウマと薬

以前の記事ではトラウマケアの体験談とともに、

現時点でのトラウマについての考え方について紹介させていただきました。

 

www.karadamental-brog.com

 

今回はそれとともに最近気になっている

薬とトラウマの関係について、体験談とともにご報告。

ただ、まだまだ検証途中ではっきりしないところもあります。

不調に悩む方の対処の選択肢として、そういった方向性もあるんだなぁと少し視点が広がれば幸いです。

 

 

 

トラウマケアと薬の関係

前回、ご紹介していたトラウマケアを実施している中で、

今のしんどさの原因を筋反射でチェックしていくと、

時々、薬の副作用という反応が出ることがあります。

 

これはトラウマという観点で捉えていいものなのかはまだよくわかりませんが、

たしかにそれも処理してみると変化を感じられる方がいるのは事実です。

 

トラウマケアが効くという事実から

「薬という異物が過剰に入ったことが身体にとってショックな体験であった」

と捉えることも出来るのかもしれませんが、まだまだよくわからないところです。

 

あくまでも薬の使用については、

それ自体が100%悪いものかということについては断言できないと思っています。

やはり状況などによっては、

薬がないとどうしようもない状況というのはあるのだとは思うのです。

 

私の中では、今のところ神田橋先生が著書「医学部講義」の「うつ病の精神療法」で述べている

「抗うつ薬は松葉杖だ」

といった考え方が薬の適切な利用のイメージに近いのかなと考えています。

 

ただ、特に精神科医療では、

現時点では適切な利用を外れてしまい、

副作用をもたらしている場合も少なからずあることは見聞きしています。

 

 

体験談から

薬による影響がこのように残る場合もあるのだという例として、

薬の副作用の処理をしての変化を感じられた方で、

体験報告をいただいたケースを2つご紹介。

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40代女性

処理にあたっては約2回、各2時間前後のオンライン面接での対応でした。

 

<副作用の残っていた薬>

過去に飲んでいたお薬は全部で13種類。

その中で副作用が残っているものをチェックすると全部で6種類でした。

 

<1回目の施術後の感想>

お薬の副作用をとっていただき、明らかな変化があるのでご報告です。

 

今まで足を掴まれている感覚がありました。

ガッチリとではないですが、軽くホールドされている感じというか…

あまりに日常的なものだったので、それが普通になっていました。

だけど、セラピーの翌朝、その感覚がなくなっていました。

思わず、声が出ました!

足にこんなに開放感があるのは、もう思い出せないくらい昔のことです。

 
<2回目の施術後の感想>

足が攣らなくなりました!

すこぶる元気です。

 

足、特に脛に関しては、これまでの気持ち悪い感覚が一切なくなったので、とても自由な気分です。

掴まれている感覚とは別に、血管が捻じれていないかな…と感じることが多かったです。


そういうものがない人には伝わりにくいかもしれないですが、筋肉というより血管が捻じれている感じが強かったのです。

血管の中に砂利が入っているみたいに、いつもゴリゴリしていました。

それが副作用から来ていたのか分かりませんが、施術していただいてから体が軽くなりました。

なんといっても足が軽い!


不快感もなく、動きやすくなりました。

 

 

こちらのケースの副作用の処理は、二回の面接でひとまず終了となりました。

タッピングを行う部位として、足の筋肉や神経なども反応が出ていました。

ただ、それがイコール、今回の足の不快感という繋がりだったのかはまだはっきりしないところですが。

ちなみに今回処理をしたのは全て10年以上前に飲んでいた薬でした。

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もう一つのケースはこちらもオンライン面接を行った20代女性のケース

こちらはまだ継続中ですが、初回はちょうど先程のケースと同じ薬が反応として出ていました。

 

<副作用の残っていた薬>

過去7種類のお薬を飲まれていたとのことで、

最初は約2時間の面接で1種類の副作用の処理を行いました。

 

<初回面接後、頂いた報告>

セラピーを受けて気がついた事が1つありました。

実は仕事をしていた時が特に顕著でしたが、

・緊張しやすくなった

・手が震える

・あがり症

・理解力が低く、聞いたり見たものの内容を理解できない

・言われた事をそのまますぐ行動に移せない

等、統合失調症の認知機能障害にそっくりな症状がありました。

これらの症状は小中学校まではありませんでした。

 

何が原因か分からなかったでしたし、他の要因だと思っていましたが、薬が関係しているとは思いませんでした。

おかげでさほど親しくない人と話す時も緊張しなくなりました。

 

また昨年春は外出せずに過ごしていた日が多かったので今年は冬季うつの症状がありましたが、セラピーを受け数日後には消えていました。

 

ホルモン系は月ごとに症状が違うのであくまで現時点の状況ですが、吐き気はなく、その他の症状も先月よりは軽いです。

 

と概ね状況は以上の通りです。

開始翌日にはナイアシンを飲まなくても良くなったのは大きかったです。

 

といった報告をいただきました。

こちらも今は飲んでいないお薬を処理した結果でした。

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以上のような形で今回はどちらのケースも

最初に「セルシン」という薬の副作用を処理して大きく変化がみられていました。

この薬は調べてみるとベンゾジアゼピン系のいわゆる抗不安薬の一種です。

 

特にベンゾジアゼピン系の薬については、

日本での使用量が多すぎるといった指摘や不眠で相談すると簡単に出されることも多く、

海外では短期間に限って飲むものという話ですが、日本では長期化する場合も少なくないとも聞きます。

37. ベンゾジアゼピン系薬のリスク 前篇 | 那須こころの医院

 

抗不安薬以外にも、過去に他のケースでは頭痛の原因として、

過去に飲んだ頭痛薬の影響が出ていたこともありました。

不調をなくすために薬を飲んで、さらなる不調を呼ぶ結果になるという

ミイラ取りがミイラになるような状況が現実として起きているのかもしれません。

 

まだまだ実践としては始まったばかりでケース数も少ないので

はっきりしていないところもありますが、

実践を続ける中でよりはっきりしたことが分かってくればと思います。

そして、薬とのより適切な付き合い方、

不要な薬は使わないで健康を維持できる。

そういった状態を目指していけることが

からだメンタルラボの目指すところの一つかと、現時点では考えています。

 

 

また、いずれも影響を及ぼしていたのがこの2例では、

過去に飲んでいたもので、

現在は飲んでいないというものというのも個人的には重要なことだと考えています。

 

学校現場などを見ていると最近は子どもたちの不調や発達障害に対して、

「とりあえず病院でお薬を」と勧められるということがしばしばあると聞きます。

ケースによっては薬が必要なこともあるはずではありますが、

特に小学生くらいまでのケースにおいては生活環境の調整やコンディショニングといった

身体に薬を入れる以外の選択肢だけでも良くなっていくケースは少なくありません。

 

薬が必要なケースであっても、

生活の見直しや心身を整えてあげていれば、

必要量は最小限で済むはずです。

 

それをせずに過剰な量の薬を摂取することで、

後々、その副作用が残っていることで生活上の不都合が生じ、

精神疾患や発達障害といった状態像が更に濃くなる。

そういったケースも存在しているのだろうと思います。

 

お子さんの不調や心身の不調などに悩まれている方は、

まずは身体へのアプローチから始めてみる。

そういった考え方がもっと一般的になっていってくれるといいなと思います。

 

この記事を読んで、身体アプローチへ興味を持たれた方は

お子さんへのアプローチには、

「芋づる式に治そう」

大人へのアプローチには、

「発達障害でも働けますか?」が参考にしやすいのでオススメです。

 

 

 

 

長く薬を飲んでいた経歴があり、

原因のわからない身体の不調があるという方は、

タッピングによる処理で改善していく場合もあるかもしれません。

ご関心のある方は、またご相談されてみてください。

お問い合わせ - からだメンタルラボ