いよいよ来週となりました「支援者のための身体と心のワークショップ」、まだ少し枠には空きがありますので、引き続き参加申込も受付中です。
今回は講座2日目にあたる特別稽古会について、どのような内容なのか、体力に自信がなくても大丈夫かといった声がありましたので、少し護道の稽古について紹介いたします。
特別稽古会について
「支援者のための身体と心のワークショップ」の2日目に開催します。
日時:6月9日(日)13時15分~16時15分
料金:4000円(初日も参加される場合は、合計額から500円引きとなります)
初日の講座についてはこちらの記事から
さて、本題の稽古会の内容についてですが、武道の稽古と聞くと激しい動きでヘトヘトになるものを想像されるかもしれません。しかし、護道の稽古では激しい動きや大量の汗をかくことはほとんどありません。
では、どういった稽古をするのか。
護道では「先制防御」という理念に基づき、相手から攻撃を受けそうになった際に先んじて防御し、被害を防ぐこと、そして相手に不快な体験をさせずに事態を収めることを目標としています。
そのため、まず、安全な間合いとはどのような距離かをペアで確認する作業を行います。この距離感を知ることで、どういった状況でこちらは防御のために動く必要があるのかということを体験しながら学びます。
間合いの感覚を完璧に身につけるには時間がかかりますが、まずは距離や位置取りの基本を知るだけでも、危険な状況に落ち着いて対処できる可能性が高まります。
次に、「護道構え」という基本の構えについて練習します。これは両手を前に突き出し「ちょっと待って」のポーズを取るもので、いくつかのポイントを押さえることで、いざという時の被害を最小限に抑えるための技術になります。
ポイントとなる点を一つ一つ、実際の動作や確認作業を通して体験し、身につけることも稽古の目的です。過去には、この基本技術を習得しただけで、パニックがあったお子さんの行動が変化した事例もあるそうです。
さらに、技術の効果を高めるために、イメージや意識の使い方といった武道の秘伝的な技術も体験していただきます。
こうした技術は小さな工夫であっても、その変化は驚くようなものなことも多く、こうした体験は自分の心身が持つ可能性というものを改めて感じさせてくれ、自身への信頼感も高めてくれるものになると思います。
また、私がセラピーなどで用いることがある筋反射テストなどの感覚を身につけるための身体への注意の向け方や、精神科医の神田橋條治先生が紹介している気を使ったいろいろな支援や治療のための技術というものを身に着けていくための土台としても、護道のこうした稽古は役立つものではないかと個人的には考えています。
今回の稽古会では、実際の支援現場での対応に困っている方々の具体的な質問も受け付け、個別の対応方法についても検討します。ぜひ、質問のある方もない方も、体験にお越しください。
お申込みはこちらから
初日の講座内容やその他講座関連ブログは次の通りです。
からだメンタルラボでのその他の開催講座・配信講座情報
オンライン配信中
2022年5月22日(日)に鹿児島にて廣木道心先生をお招きして開催した支援介助法セミナーの後日配信を行っております。
※「支援者のための身体と心のワークショップ」参加者は特典としてもご視聴いただけます
ご興味のある方はこちらのページをご覧ください。
こだちでの開催講座情報
「自分を感じてケアするからだとこころの講座」というテーマで、こだちのスタッフがそれぞれの専門性を活かして、からだとこころのセルフケアについて紹介する連続講座を2024年5月から月に一回のペースで開催しています。
詳しくはこちらのリンクから。
廣木道心先生ご著書・ご共著など
「発達障害のある子どもへの介助法-子どもに痛みを与えないパニック対処スキル-」
「自傷・他害・パニックは防げますか?」
「発達障害・脱支援道 笑顔と自由に満ちた未来のためにできること」
「護道の完成-自他を護る実戦武道」
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