6月8日(土)、9日(日)に開催予定の「支援者のための身体と心のワークショップ」、引き続きお申込みを募集中となっております。
9日(日)の講座では護道の稽古会を体験するという内容となっていますが、最近の護道の稽古を通して、力を抜くということについて非常に重要で面白い体験をすることがありましたので、そのことについても少しシェアをしておこうと思い、こちらの記事をアップしています。
脱力の重要性
もともと、以前までの護道の稽古のなかでも、力を抜くということの重要性は指摘されていました。
身体を動かす時などに余計な力も入れてなんとか動かしているような状態があると、日常生活を送るなかでも疲れやすくなるのは想像できることかと思いますが、それだけでなく、うまく力が抜けた状態ができると身体の安定度が増し、例えば、押された時などに体勢が崩れづらくなることがあり、そうした体験は稽古のなかでも普段から体験することができるものでした。
心理学的にも、力を入れすぎている状態がある人というのは、イライラしやすかったり、落ち着けなかったりといった精神状態にも繋がることがあり、脱力するためにリラクゼーションの練習をするようなこともあります。
脱力ではなく抜力を目指す
ここ最近の稽古のなかで、廣木先生が新たに指摘されている点として、余計な力は抜いていくのだけれど、軸となる部分はイメージなどを使い、しっかりとした状態を残すというポイントが指導されています。
先ほどお話ししていたような誰かから押されている状態の時などに、軸がしっかりしているともちろん体勢が崩れづらくなるのですが、そこから更に軸は残したまま余計な力を抜いていくと、不思議なことが起こります。押している側の力がだんだん抜けていくのです。
これはただ脱力するだけでは起こらない不思議な現象で、体験すると自身の身体の状態というのが、いかに周囲の人に影響を与えているのかを感覚レベルで理解することができるように思います。
また、個人的にはその感覚を先日、大阪道場に体験させていただいてからは、日常の自身の姿勢の作り方についても、これまでよりも余計な力を抜きやすくなっているようにも感じており、抜力の感覚を掴めることで日常生活の色々なところに影響があるのではと練習しつつ、試行錯誤をしているところです。
なかなか、文章だけではイメージしづらいところもあるかと思いますが、ぜひ講座に足を運んでいただき、抜力とはどういったものかを体感し、日々の生活や周囲の人々との関わりのなかでの自分自身の身体操作の工夫について、考えてみていただけたらと思います。
こうした体験は9日(日)の稽古のなかで、体験できる内容となる予定ですので、ぜひこの記事を読んで興味を持たれた方は、こちらのリンクからお申込みいただけますと幸いです!
講座の詳しい内容はこちらの2つのリンクからご覧ください。
からだメンタルラボでの開催講座・配信講座情報
オンライン配信中
2022年5月22日(日)に鹿児島にて護道の廣木道心先生をお招きして開催した支援介助法セミナーの後日配信を行っております。
※「支援者のための身体と心のワークショップ」参加者は特典としてご視聴いただけます
ご興味のある方はこちらのページをご覧ください。
こだちでの開催講座情報
「自分を感じてケアするからだとこころの講座」というテーマで、こだちのスタッフがそれぞれの専門性を活かして、からだとこころのセルフケアについて紹介する連続講座を2024年5月から月に一回のペースで開催しています。
廣木道心先生ご著書・ご共著など
「発達障害のある子どもへの介助法-子どもに痛みを与えないパニック対処スキル-」
「自傷・他害・パニックは防げますか?」
「発達障害・脱支援道 笑顔と自由に満ちた未来のためにできること」
「護道の完成-自他を護る実戦武道」
DVD「廣木道心先生の支援介助法~お互いに傷つけない介助のワザ~」