【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

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2022年7月コンディショニング講座@大阪振り返り

2022年7月9日、7月10日にコンディショニング講座@大阪「家庭でできる!子どもの「発育」を促すコンディショニング〜発達障害から発育不全という視点へ〜」を開催いたしました。

講座前日の鹿児島のお天気は大荒れで、当日無事に到着できるかとハラハラしましたが、講座当日の大阪はお天気にも恵まれ、穏やかな雰囲気の中で開催することができました。

講師を務めていただいた栗本先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

今回は、2日間を通して学んだこと、感じたことをブログにしてみたいと思います。

 

 

7月9日(土)夜の講座「家庭でできる!子どもの「発育」を促すコンディショニング〜発達障害から発育不全という視点へ〜」

この講座では、「発達障害」といわれる状態像を、「発育不全」という観点から捉え直すことで、家庭で出来ることは何なのかを改めて考える、というテーマで講義を行いました。

“家庭でできる”というテーマではありましたが、子育て中の保護者の方だけでなく、学校の先生や児童発達支援の現場で働かれている方、保育士さんなど様々な職種の方にご参加いただきました。

今回は「発育不全」という考え方のもと、身辺自立の問題と新陳代謝の働きの問題について、様々なワークも織り交ぜながら学んでいきました。



「発達障害」と呼ばれる子どもの特徴の多くに、身辺自立がまだできていないこと、新陳代謝が正常に行われていないことが挙げられますが、逆に言えば、身辺自立ができていて、新陳代謝が正常であれば遊びや生活の自由度が上がり、発達が伸びていくと考えられます。

診断名や特性に注意がいってしまいがちですが、「発達障害としての特徴」以前に見なければならない事柄があるということを再確認できる講義でした。

 

発達障害の子たちに栄養療法が効果があるというお話も過去にブログで触れたことがありましたが、栗本先生によると、栄養療法も役に立つ子もいれば、そうでない子もいて、それを考えるポイントとして新陳代謝の問題があるということでした。

機械的に栄養を入れる食事ではなく、食事中の雰囲気も含め「生きている人間」として楽しく、気持ちよく食べることの意義や大切さについても学び、自分自身の食生活についても改めて考えるきっかけとなりました。

 

また、身辺自立と心理的な問題が繋がっていることや「協調性運動障害」の理解についても語られました。

参加者の皆さんは「うんうん」と深く頷きながら講義を聞いておられ、皆さんの中に思い当たる何かがあるように感じられました。

話は少し脱線しますが、栗本先生の講義では参加者の皆さんのこうした反応がほとんど毎回見られます。私自身にも毎回同じ現象が起こっていますが、栗本先生のお話を聞いていると、頭の中に「確かにあの子がそうだ」、「うちの子と一緒だ」、「私もそうだ」と気づくような、連想がどんどん浮かんでくるような状態になります。また、講義では毎回、栗本先生が編み出したワークや新たに発見した知見を紹介してくださっており、その分私たちにも新たな発見や連想が生まれています。栗本先生が日々、一人ひとりの身体に真摯に向き合い、深い洞察を重ねたうえで練り上げられた講演内容になっているので、こちらも一つひとつの事柄について深く考えられますし、「なるほど」と納得できる節が多いのではないか、と私は考えています。

 

今回の講義では、参加者の方からの質問もたくさん挙がりました。

感覚過敏についての質問なども受けることがありました。その方の過敏の正体を細かく確認していきながら、今からできる対処を考えていく様子は、「発達」に関わる人間としてたいへん参考になりました。

 

2時間の講義はあっという間で、「もっと聞きたい!」と感じるほどでした。

また今後の講座でより深くお話を聴く機会を作れたらと考えております。

 

ぜひたくさんの人に聞いていただきたい内容となっておりますので、今回の講座は後日配信を行うことが決定しました!

現在、配信準備中です。準備ができ次第お知らせいたしますので、ご興味のある方はもう少々お待ちいただければ幸いです。

 

7月10日(日)発達を促すための親子の遊び場

翌日に開催された講座は、「親子で一緒に遊びながら発達を促していく」というテーマで行われました。

これまでにも継続して行われている講座で、0歳~6歳までの子どもたちが5名、お父さんお母さんと一緒に参加してくれました。

久しぶりに会うお子さんもいれば、今回初めて参加してくださったお子さんもいて、賑やかで楽しい時間となりました。

今回の講座も大阪市内の道場をお借りしました。普段こんな大きな場所で遊ぶことが少ない子どもたちなので、最初はちょっと緊張した様子を見せていましたが、時間が進むにつれて汗だくになりながら全力で遊んでくれていました。

 




続けて参加してくれているお子さんは、今回もしっかりと成長している姿が見て取れ、「こんなことができるようになったんだ!」とうれしい驚きがいっぱいでした。

初めてのお子さんも少しずつ場所やお友だちにも馴染み、その子らしさを発揮していく様子を見ていると、子どもたちにとっての「遊び」が持つ力を感じました。

 

今回のような親子で遊ぶ講座では、マットやボール、段差やフラフープ、布や紐などを使います。パズルやブロックなどの「こうやって遊ぶもの」と決まっていない、どのようにも使え、どのようにも見立てられる抽象的な材料を用いての遊びでは、子どもたちの独自性や創造性がよく見て取れます。

大人はその材料を準備したり、ちょっと支えたり、危ないときに声をかけたりする程度で「こうやって遊んで」という指示はほとんどしません。

子どもたちが自由に遊ぶ様子を見ていると、「なるほど、こういう使い方があったか!」とか、「子どもってこんな体の使い方ができるんだ!」と勉強になることばかりでした。子どもたちがそれぞれに持っているアイディアやイメージ、やってみたいという気持ちがいかに豊かなものであるかを感じることができる、有意義な時間でした。

それと同時に、「個性」や「創造力」が大切だと言われているのに、いろいろな物が溢れているのに、子どもたちが持つ豊かな能力を発揮する場が制限される世の中にあるよなぁ、とちょっと切ない気持ちにもなりました。

 

不定期ではありますが、親子で思いっきり遊ぶ講座は今後も継続して行っていきたい!という決心が強くなりました。

今年度はあと2回ほど、この遊び場も開催出来たらと考えています。

 

引き続き、子どもたちがどんな姿を見せてくれるか楽しみですし、「遊びに行きたい!」と思ってもらえる講座になると嬉しいなぁと思います!

 

参加者感想

ここからはご参加いただいた皆さんからいただいた感想を一部掲載。

たくさんの感動を持って帰路についています。私たち「支援者」と呼ばれている人間が、いかに目の前の「人」をきちんと見れていないか、ということを改めて痛感しました。目の前に現れる「人」が抱える苦労を少しでも楽にするための可能性をたくさん見過ごしているのだろうなと思いました。

 

我が子の子育てを通しても、児発の仕事を通してもですが、発達障がいの特性以前に、排泄・摂食や栄養の消化吸収・身辺自立・体温調整がうまくできない子が本当に多いと感じていて。
そもそもそこがうまくいっていないのに、仕事ではSST的な活動など、集団の練習的にみんなでやるような設定活動の時間が設けられていて、しかもそれぞれ発達の度合いが違うのに、、とモヤモヤすることもあった中での受講でした。
今回も、腑に落ちるお話盛り沢山で、また、2日目は実際お子さんたちや栗本先生の関わり方を観察もでき、とても楽しく充実した2日間でした。
遊びのヒントもいろいろご紹介頂き、取り入れてみようという遊びや視点も沢山頂けました。

 

最初は持参したぬいぐるみを並べるのに忙しそうでしたが、途中から体を動かしていい汗をかけていました。いつもやってるトランポリンでも、大人がちょっかいをかけることで違う動きが出てくることなど、遊び方のヒントをいただいたので、家庭でやってみようと思います。

 

栗本先生の、体温調節のお話には、とてもハッとさせられました。仕事柄、大人の発達障害・知的障害の方に頻繁にお会いしますが、その中にも体温調節がとても苦手な方が一定数おられるような気がします。それだけが原因でないにせよ、身体機能のアンバランスさは、積み重なる程、その方の生活に与える影響がとても大きくなるのだ、ということを改めて感じさせられました。

 

小学生の子供のマスクなどに対する感覚過敏のことで栗本先生に質問させて頂きました。
今まではなぜ子供がマスクをそんなに嫌がるのか、他の子のように嫌がらず付けてほしいと、息子を責める気持ちがありました。
しかし先生のお話を聞かせて頂くことで、子供はおかしくないこと、子供が苦しんでいることなどがわかりもっと子供に寄り添う必要があると思えました。
また子供の皮膚が乾燥していることで過敏のような症状が出る、と言うことも指摘して頂いたおかげで感覚過敏という前に皮膚の乾燥を防ぐことがまず大事であるということもわかりました。早速子供の皮膚の乾燥を改善する方法を探してみようと思います。

 

栗本先生の今までの理論の上に、発育不全のお話が出て、日々の生活一つひとつやからだのコンディションがいかに大切かがよくわかりました。そして、何よりも今起こっていることを問題と捉えるのではなく、今困っていることとして捉え、その部分を楽にしていく(発達させていく)には、関係性が何よりも重要だというのがうなずけました。職場でも日々感じていることとマッチしました。

 

日頃、保育をする中で感じていながらも、上手く表現出来ない事や思いを、栗本さんのお話を聞くと「それだ!」と納得できます。

やはり基本は「寝る•食う•あそぶ」
そして子どもを丸ごと見て、どこに抜けがあるか、なぜそうするのか等、しっかりと見ていこうと改めて思いました。

今後の講座開催予定について

次回のコンディショニング講座@大阪は9月18日(日)に開催の予定です。

午前は親子の遊び場、午後は栗本啓司先生と廣木道心先生のコラボ講座となる予定です。ご興味のある方は続報をお待ちください。

 

今回は、鹿児島に拠点を移してから初めての大阪講座となりました。これまで何度も大阪講座に足を運んでくださる皆様からの「おかえりなさい」のお言葉に心が温まりました。今回初めてご参加いただいた方とも、「ちょうど予定が合ったから」「偶然目に入って」「知り合いからのつながりで」と、何かしらのご縁があってお会いすることができ、うれしく思います。

また大阪で皆様にお目にかかれる日を楽しみに、鹿児島で頑張っていこうと思います!