2021年11月20、21日にコンディショニング講座@大阪~家族でじっくり学ぶ冬~を開催しました。
今回の記事は講座の終了報告となっております!
今回は20日(土)のオンライン講座2つと、21日(日)の現地講座2つという盛りだくさんでした。
それぞれの講座について、参加者の皆様からいただいた感想も一部交えつつ、振り返っていきたいと思います。
- オンライン講座1「コンディショニング相談会」
- オンライン講座2「生活と学習に必要な身体育て」
- 現地講座1「親子の遊び場~家族で育つ発達のヒント~」
- 現地講座2「ホントに必要な体力ってなんだろう?重力を手がかりに」
- 後日配信のおしらせ(終了)
オンライン講座1「コンディショニング相談会」
現地での追加分も含め、計5つのご相談を取り上げました。
それぞれ年齢や状況も様々な内容でしたが、いずれのケースでも、コンディショニングの実践を考えるにあたって、一人ひとりにあった細かなカスタマイズをしていく重要性を実感できた内容でした。
例えば「金魚体操がいいから」ということだけで実施しようとして、お子さんがなかなか応じてくれない、という話をよく聞きます。
どのように受け入れやすい雰囲気を作っていくか、受け入れられないなら何をしていくか、それぞれに試行錯誤しながら個別で考えていく必要がある、ということを再確認できました。
また、それを実践しての経過を観察する中で何を見ていくのか、何を良い変化と捉えるのか、という着眼点も大切だと感じます。変化を捉えていこう、と意識をしていても、毎日関わる中で見失ってしまったり、迷ってしまうこともありますよね。
今回の個別相談会では、今目の前にいる人の見方を確認していける点でとても有意義だと感じましたし、「一生懸命だからこそ見えなくなるもの」に気づくための大切な時間になっていたら嬉しいな、とも感じました。
また皆さんと意見を出し合える、こういった場を作っていけたらと思っています。
オンライン講座2「生活と学習に必要な身体育て」
「いかに人は心身が育っていく中で重力との付き合い方を学んでいくのか」、「それがどのように様々な動きにつながっていくのか」をじっくり学ぶ内容となりました。
例えば、ボールをあちこちに投げているけれど、相手に向かっては投げられない子がいるとして、そういった場合、その子にとっての重力の問題は何なのか、「押す・引く」といった運動の発達がどのように関連してくるのか・・・など。
普段着目しないような「重力」という視点から、子どもの動き、課題に気づくヒントになったのではないかなと思います。
ご参加いただいた方の中には「自転車で遠出できるお子さんが歩きだとすぐに疲れる」という話に合点がいった、という意見も聴かれていました。
また、重力との関係を意識することはもちろんですが、それ以上に大事なポイントだと感じたこととしては、発達を促すために「何かをやらせる」のではなく「一緒にやる」こと、そしてその子の興味を大切にするということでした。
これは前述したコンディショニング相談会での気づきとも重なっていた部分だと思います。まずは目の前にいる人と一緒に楽しんで取り組むこと、そのためにどうしたらいいかをじっくりと考え想像する時間になりましたし、私のような対人援助職だからこそ意識しなければならないポイントだと改めて考えさせられました。
あと、案外子どもにしているワークを大人が体験してみると「自分の方ができてないな」と思うことや、「私にもこの動きは合ってるかも」と気づくこともあります。一緒にやってみることで得られるものの方が大きいんじゃないかな、とも思いました。
現地講座1「親子の遊び場~家族で育つ発達のヒント~」
親子で遊びを通して、その子の育ちのためにできることを学ぶ体験型企画、第3回目。
ボールやフラフープ、トランポリンやマットといった簡単な遊び道具とスペースがあるだけで、子どもたちが各々イメージを広げて遊びが展開していきます。大人も一緒に交じって楽しむことで、遊びを通して様々な身体感覚を体感していける、楽しい時間となりました。
以前まではシーツブランコを嫌がっていたお子さんが、身を委ねて気持ちよさそうにするようになる変化があり、日常生活でも自分で歩くことが増えている、といったお話も聞かせていただきました。
参加してくれた大人の中には、来た時と帰る時で姿勢、首の位置、目線や表情が変わったね、と言っておられる方もいました。子どもたちにとっても楽しいだけでなく、ちょっとラクになったな~、身体が動かしやすいな~と気持ちよく帰っていってくれると嬉しいと思っています。
個人的には、シーツブランコで大人がシーツを持つ位置、腰の動かし方を教えてもらえてとてもありがたかったです。
また元気な姿で皆さんと遊べる日を楽しみにしています!
現地講座2「ホントに必要な体力ってなんだろう?重力を手がかりに」
前日のオンライン講座の内容を取り入れつつ、実際に体験して学べる講座でした。
ワークをやっていってみると、自分が思ったよりも難しい動きがあってびっくり。小さな動きを意識して体験してみるだけで、座った時の安定度が変わったり、身体のまとまり感が強くなったり、という不思議な体験ができました。
「立って歩く」という行動は誰でも当たり前にできていることですが、実際にワークを通して体験してみると、実はそれが当たり前にやれる状態ではなかったりすることに気づけました。
大人が子どもによく言ってしまう「ちゃんとしなさい」という指示も、重力を手がかりに考えていみると結構大変なことなんだと気づきますし、逆に重力を手がかりにアプローチしてみると、子どもたちの「ちゃんとしなきゃいけない」と思うことへの大変さも少し軽くなるのでは?と希望の持てる体験となりました。
普段の自分が感じている疲れやすさに対しても、ワークを続けてみるといろいろな変化が見られるのかも?と楽しみにもなります。
★今回、この講座で紹介したワークの一部を後日配信視聴の方の特典としてお付けすることになりました!誰でも試せる内容となっておりますので、ぜひご家庭でもお役立てください!
まとめ
今回の大阪講座も盛りだくさんな内容で、とても楽しかったです。
次回の講座は来年度になるかもしれませんが、
また開催が決定しましたら、ブログやtwetter、facebookなどでご紹介させていただきます。
講師を務めていただいた栗本先生、本当にありがとうございました。
後日配信のおしらせ(終了)
配信開始はもう少し先になりますが、
今回のオンライン講座2「生活と学習に必要な身体育て」は1ヶ月の後日配信を行います。
料金は3500円です。
特典として現地講座2でのワークも少しだけご紹介しますので、ご興味のある方は続報をお待ちくださいませ。