【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

こどもひろばさん主催「藤家寛子さん講演会」に参加しました

昨日は佐賀の放課後等デイサービスこどもひろば主催の

藤家寛子さん講演会第3回「就労・投薬の問題を考える」に参加してきました。

大変だった時期を乗り越え、

イキイキとした表情でこれまでの経験を語る藤家さんの言葉に、希望を感じられる時間でした。

 

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 目次

 

放課後等デイサービスこどもひろばさん 

今回、佐賀のこどもひろばさんへの訪問は初だったのですが、

自然の中で馬と触れ合ったり、カヌーに乗ったり、

こんな環境であれば間違いなく子どもたちの発達は促されるだろうなという理想的な環境でした。

むしろ私も近くにあれば通いたいです笑

 

もちろん児童デイなので、視覚支援の準備などもあるそうですが、

ここでは言葉でやり取りできるように時間をかけていく中で不要になるから、

ほとんど使っていないといったことがスタッフさんから聞かれ感動を覚えました。

 

私自身も過去に大阪で

二箇所ほど児童デイ勤務をしたことがありましたが、

このような環境の児童デイを見てしまうと、

大阪の児童デイの環境の限界というものがありありと実感されました。

 

以前、栗本先生から、

講座にあたっては地域の実情に合わせたものを

それぞれやっていく必要があるというお話を伺ったことがありましたが、

その意味がよくわかったように思います。

 

大阪の作られた環境でいくら運動療育をといってやったとしても、

自然の中でやれることに比べると限界があります。

大阪などの都会では自然の多い地域に比べると、

よりそれぞれの家庭でお子さんにどういった体験をさせていくのか、

ということを親御さんが意識しておくことは重要なのだろうと感じました。

 


長くなりましたが、ここからが本題。

 

藤家寛子さん講演を聴講して

藤家さんの講演では、

幼少期、酒蔵で子どもながら仕事意識を持って自発的に働いていたこと、

心身の不調に振り回された学生時代、

そしてそれらを乗り越え、

自分らしく社会で活躍されている現在までのつながりを知る事ができました。

 

幼少期から発揮されている素養を活かすことが、

いかに大人になって元気に自分らしく生きていくことに繋がるかが、

聞かれた方にはとてもよくわかったのではないかと思います。

 

それとともに、ご自身が多くの服薬をされた経験から語られる、

それ以前にやれることがあったのではないかという言葉の重み。

藤家さんが学生時代などにコンディショニングのような

心身を整えるというアプローチを知ることができれば、

大学への選択において、

ただ「自分が学びたい」という気持ちに従う選択も出来た可能性もあったはずです。

 

もちろん、これまでの大変だった時期を乗り越えられたことで、

今の強く優しい藤家さんが形作られたということもあるのでしょうが、

どんな進路に進んだとしても何かしらの苦労はしていたはずで、

その代わりに効果の殆どなかった服薬で苦労を引き受けるようなことは

これからもっと少なくなってほしいと思うのです。

 

ただ、そのような大変な苦労も乗り越えてきた藤家さんが、

今も前向きに更に健康に働き続けるために試行錯誤をしているというお話は、

誰しもが生きるために努力を積み重ねていくという当たり前のことを再確認でき、

質問に対しても、真剣な表情で未来に向けての言葉を選ばれていく藤家さんからは、

どんな苦労も乗り越えていけるんだという大きな希望も感じられ本当に素敵な時間でした。

 

服薬の前に出来ること

以前ブログでも紹介したように、

www.karadamental-brog.com

精神薬の副作用が身体的な不調を引き起こす場合もあります。

服薬を行う前に心身の調子を整えることから始めてみる。

そういった考えがもっと広まって欲しいと改めて思いました。

 

発達障害への支援の現状として、

私もしばしば聞く話として、

発達が気になって健診で相談したり、

区の発達相談に行ったり、

キンダーカウンセリングやスクールカウンセリングに通ったけれど、

結局具体的な助言は何ももらえず、とりあえず病院を勧められる。

そして受診した先では服薬を勧められ、

状態はたいして変化はない、むしろ徐々に悪化していくといった事例があります。

 

こういった事例の背景には、

「発達相談をしている人々が発達を促す助言を出来ない」

という嘘のような話が現実として存在しています。

発達相談を受ける人間が特に心理士であれば、

心理発達については知っているけれど、

身体全体を含めた発達全体のことは知らないということが往々にしてあるからです。

 

ぜひ、発達が気になると思われた親御さんは、

まず「芋づる式に治そう」

 

「人間脳の根っこを育てる」

 

「感覚過敏は治りますか?」

 

などをご自身で読んで試してみることから始めてほしいと思います。

 

 

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ちなみに講演の中で藤家さんから、

からだメンタルラボでのトラウマケアによる変化もご紹介いただきました。

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