【心身の発達とセルフケアを考えるからだメンタルラボblog】

様々な心理相談の現場経験や体験を基に、心身の発達や心と身体のセルフケアに役立つ情報や書籍を当事者・保護者・教職員や支援者向けに掲載しています。

コンディショニング講座@大阪 「2021年も楽しく発達しよう!」終了報告

寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

1月17日(日)栗本啓司先生をお呼びしての

コンディショニング講座@大阪を開催しました。

本記事は講座の終了報告です。

 

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講座内容

今回は「2021年も楽しく発達しよう!」をテーマに、

午前・午後・専門の3つの部門に分けて開催いたしました。

 

それぞれのテーマは以下の通りでした。

午前「遊びを通した幼児の発達」

午後「大人自身が弛む」

専門「現場の支援を考える」

これまでのコンディショニング講座では、

栗本先生の講演をベースにワークや実技を行うスタイルが主でしたが、

今回は子ども・大人・専門職の皆さん一人ひとりが主役になる会になれば、

と考え新しい形での開催の試みとなりました。

会場は感染対策もあり、定員の半分以下の参加人数となりましたが、

広々と会場も使え逆に参加いただいた皆様にとっては

ラッキーな会だったかもしれません。

 

午前の部を終えて

栗本先生の著書「人間脳の根っこを育てる」の内容をテーマとし、

子どもの遊びや動きに大人が合わせていくことを目的に、

3才から5才までの幼児さんたちに自由に遊んでもらった午前の部。


はじめましてのお友だちも、久しぶりに来てくれたお友だちも、

玄関でご挨拶をするとみんなニッコリと応じてくれる様子に、朝から元気をもらいました。

 

お父さんお母さん、

そして日々発達支援の現場で働く支援者の皆さんに囲まれて、

元気いっぱいに遊ぶ子どもたちでしたが、

一人ひとり発達段階に合わせて好きな動きややりたい遊び、

他者との関わり方が違っていることがとても印象的でした。


時折、栗本先生が子どもたちに近づいて観察し、

「この子はこの動きが次に必要だね」などと親御さんに伝え、

その場ですぐ親御さんがその動きを取り入れて一緒に遊んでくれており、

ご自宅や園での遊びの幅が広がってくれると嬉しいな、という思いで見ていました。


療育や教育の現場ではどうしても

「子どもへの声掛け」や「褒め方」など、

言語的なアプローチで遊び場面を共有してしまいがちですが、

今回の企画では「子どもの動きや意図に合わせて大人が動く」ということを

親御さんや支援者の皆さんには意識していただきました。

 

午前の部では、無理に言葉を使って子どもと関わらずとも、

大人と子どもが身体を通して繋がっていく感覚があり、

慣れない環境でも少しずつ緊張がほどけ、

のびのびと遊べるようになったお子さんが多かったのではないかと感じています。

 

来ていただいた親御さん、支援者の皆さんはこちらが計らう必要もなく、

子どもが求めてくる場面で応じ、求めていない場面ではすっと引いて見守る、

という絶妙な立ち位置での関わり方を自然にされており、

「これは次回、さらにぐーんと子どもたちは伸びているだろうな」と予想ができました。

 

もちろん、ご家庭によって様々に困りごとはあるかと思います。

しかし、慣れない場所、慣れない人たちの中で

小さな勇気をもって遊びに溶け込んでいく子どもたちが、

きちんと帰っていける安全な場所が親御さんの元である、ということは、

これから子どもたちがさらに成長、発達するための大切な基盤がすでに備わっている、

という証でもあります。

 

今回一緒に過ごした皆さんが、

お子さんそれぞれの好きな遊びや動きを取り入れながら

今年も楽しく発達してくれたら嬉しいですし、

それを見守り高めるお手伝いができればいいなと感じられる大切な時間となりました。

子どもたちにとっても楽しい時間になっていると幸いです。

 

 

午後の部を終えて

子どもたちが主役の午前とは反対に、午後は大人が主役。

親御さん、支援者問わず、

コンディショニングや金魚体操など教えてもらった方法を

家庭や現場で実践するものの、なぜかうまくいかない…と悩まれる方もいる、

という話からその原因の一つに「大人側の緊張」があると考え、

今回の講座内容となりました。


私も支援者として働いている中で、何か焦っていたり緊張していたり、

疲れがたまっているときなどに、

子どもに触れようとして嫌がられるという経験が何度かあり、

大人側が穏やかな状態でいることの大切さを痛感していましたが、

具体的にどうしたらいいの?というところで躓きがあったように思います。


今回はまず、「意識の過活動を穏やかな状態にする」ところから始め、

「自分の体の状態に意識を向けること」、

「目を弛めること」、「身体をまとめること」を丁寧に行っていきました。

 

もちろん、やっていると自分自身が心地よい感覚になるのは当たり前のことですが、

この心地よさは自分が触れる相手にもきちんと伝わっている、ということを、

身をもって知ることができるワークが盛りだくさんの充実した時間でした。

 

自分が弛んだ後に、相手の肩に「ぴったりと触れる」というワークを行ったのですが、

この「ぴったり」触れてもらう感覚が何とも形容し難い気持ちよさで、

触れてもらっていた肩甲骨が夜までずっとポカポカしている、

という初めての経験をさせてもらいました。

 

トラウマ治療の勉強をしていると、

虐待、DV、事故や事件で感じた身体的な痛みがふとした拍子にフラッシュバックし、

昔のことでも今起こったことのように痛い、辛いと感じる

というケースを沢山目にします。

 

しかしそれとは反対に、

こうして誰かに優しく丁寧に触れてもらった記憶というのも

必ず残るものだと知ることができ、ちょっとした希望が湧いてきたように思います。

 

参加した皆さんの中には「眠くなってきた~」と

柔らかな表情で伝えてくださる方もいたり、

すでに支援の現場で実践して「子どもが寝ちゃう」とエピソードを話される方もいたりと、

場の雰囲気も和やかに柔らかくなった講座となりました。

私も自宅でのセルフケアに応用していきたいと思います!

 

この講座内容は近いものをまた次回、オンラインも有りで開催するかもしれません。

またご興味ある方はぜひ、ご参加ください!

 

専門講座を終えて

今回の専門講座は、

支援の現場で働く方々や子育て中の親御さんなどに

各自今気になっているケースを持ち寄ってもらい、

参加者の皆さんと共有しながら解決策を考える、

というケース検討会のような形で開催いたしました。

 


相談支援事業所、学校の先生、心理士など

色々な専門職の皆さんからの意見を聞く貴重な機会になったのはもちろんのこと、

子育て中の親御さんの意見なども聞くことができ、

大変有意義な会になったと思います。

途中から護道創家の廣木道心先生も飛び込みで参加してくださり、

支援者時代のケースから的確な意見をいただき、参考になりました。

 

個人情報に配慮し、ケース内容を挙げることはできないのですが、

どのケースも興味深く、難しさがあり、

脳内フルスロットルのうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。

 

ご参加いただいた皆さんが普段どういう環境の中で

支援や子育てをしておられるのかがよく分かりましたし、

皆さんが専門職として常に知識や情報を

アップデートし続けている姿勢が素晴らしいと感じました。


こういった形でまた情報交換ができればいいなと思います。

 

P.S.ご参加いただいた皆様へ

講座感想は引き続き感想フォームでお待ちしております!

今後のコンディショニング講座@大阪の開催予定

まだ確定はしておりませんが、

3月~4月のあたりで廣木道心先生をお呼びし、

今回の午後の講座の内容とも関連するような

テーマでの講座開催を出来たらと考えています。

 

詳細についてはまだ検討中ですが、

今後のお知らせをお待ち下さいませ。

 

また栗本先生をお呼びしての講座も春頃には開催出来たらと思いますので、

こちらも続報をお待ち下さい!