【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

コンディショニング講座@大阪「支援と離れて子どもたちに出来ること」終了報告

 

2020年6月7日に廣木道心先生をお呼びして、

オンライン講演会「支援から離れて子どもたちに出来ること」を開催致しました。

 

今回の講座では、

自閉っ子の父でもあり、介護士でもあり、

武術家でもある廣木道心先生の

子育てのこれまでの試行錯誤から、

現場で感じてきたリアルな体験までの

幅広い情報をお伝えいただきました。

 

講演内容について

 

以前にも廣木先生にはご講演いただいたこともありましたが、

その際のお話よりも、

今回はどれだけ家族のそれぞれがそれぞれの立場で関わり合っていたのか、

ということも明らかにされていた内容でした。

 

障害のある兄弟がいると

他の兄弟が問題を抱えることがあるというお話を聴くことがありますが、

廣木先生の家庭ではそのような雰囲気は微塵もなく、

講座で示された兄弟写真も非常に幸せを感じるものでした。

 

その一つの要因として、

家族が「この子は障害があるから仕方ないの」といって

兄弟も我慢させられるのではなく、

それぞれがお互いを一人の人間として認め合い、

お互いに思いを伝え合えるような環境だったのではないかなと想像しました。

 

 

廣木先生が語られた、

支援の現場で起きていることというのは、

衝撃的なお話もありましたが、

私が以前いた児童デイで

当たり前に起きていたことと重なる部分もありました。

 

その背景には講演の中で廣木先生の言われていた、 

「特別支援という名目で分けてしまうことによって、

 それが分断になってしまう」ということが

関連しているのではないでしょうか。

その中で何が行われていても見えなくなってしまう。

中には本当に役に立って

その子が成長することになった支援というものはあると

私の今までの現場経験で感じる部分もあります。

 

ただ、支援を受けて分断されてしまうと、

その中が世界の全てのようになってしまい、

そこから離れることができなくなってしまう人も見てきました。

支援の中では人権というものが

曖昧になっていることが多いように感じます。

 

支援に全てお任せするのではなく、

家庭でも試行錯誤をしながら、

主体的に、必要な支援を利用し、

不要になったら支援を外していく。

そのためには支援の良い面、悪い面、どちらも知り、

全てを委ねずに自分で考えるということが大切なのではないでしょうか。

 

こういったことを考える中で、

支援に依存していく人は、

最初は試行錯誤しようと思っていたけれど、

気になる子どもの様子や、

周囲から指摘された発達の遅れに対して、

様子を見ましょうと言われながら、

色々な医療機関や療育などを紹介されていくうちに、

家庭で、自分で出来ることはないということが

無意識に刷り込まれていくのではないかと空想しました。

 

身体アプローチを含めた家庭で出来ることが

もっと広まっていけば、

そのような依存に陥る人も減っていくのかもしれません。

 

 

最後に、今回の講演が、

支援をする人も支援を利用している人も、

これからの支援のあり方を考え、

皆さんそれぞれの関わり方を考えていってもらう

きっかけになれば幸いです。

 

参加者の皆さんの感想 

他にも講座を受講された何人かの方が感想をアップしてくださっております。

blog.goo.ne.jp

 

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今回、廣木先生初のオンライン講座ということもあり、

終了後のお話の中で、

まだまだ話し足りていない部分もあったのだということも感じましたが、

またそれは夏に計画中の講演会でお話いただけたらと思います。

 

まずは7月19日に栗本先生をお呼びしての

コンディショニング講座@大阪も開催の方向で検討中です。

ご関心のある方は続報をお待ち下さい。