【心身養生を考える からだメンタルラボblog】

身体と心へのアプローチを実践しているからだメンタルラボの活動情報や、鹿児島市での活動を地域支援活動を行うこだちの活動情報、身体と心のつながりについてのお話などを掲載しています。

2020年2月「脳と身体をつなげるための護道」終了報告

2020年2月16日に

コンディショニング講座@大阪

「脳と身体をつなげるための護道」

開催されました。

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この記事は、

講座の様子や参加者の感想などのまとめです。

 

目次

 

講演会の様子

今回の講座は、

朝からあいにくの雨模様。

 

実はコンディショニング講座@大阪では

これまで開催日に雨が降ったことがなかったので、

少し不吉な予感もした朝でした。

 

しかし、講座開始前に

講師である廣木先生と

講師補佐である吉田師範にお会いすると、

その予感も立ち消え、

良い会になりそうな

安心感が湧き上がりました。

 

これが身体の整っている人たちが

他者に与える影響というものなのでしょう。

 

13時から会場の準備が開始すると、

続々と参加者の皆さんも集まり、

開始時間にはほぼ全ての参加者が揃っておりました。

 

早速、廣木先生による指導のもと、

護道の根幹にある身体の操作、

イメージによる身体の働き方の変化、

自分の身体が相手の身体に与える影響について、

体験をしながら学んでいきました。

 

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説明だけでは

「?」が顔に浮かんでいた参加者の皆さんも

実際に体感してみると、

驚きつつも納得し、

初めての感覚を楽しんでおられたようでした。

 

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更に吉田師範により、

護道の基本の鍛錬法である

錬成法や型なども紹介されました。

 

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慣れない動きには

皆さん少し苦労されているようでしたが、

動かす中でだんだんと

心身がスッキリする感覚も味わわれたのではないでしょうか。

 

3時間という長丁場であり、

体験や実践も非常に集中して行われたため、

これまでの護道講座の中で

最もハードな会だったかもしれません。

が、皆さんイキイキとした表情で帰られていきました。

 

ご参加いただいた花風社の浅見社長からは、

皆さんに最新の自閉っ子通信がプレゼントされ、

私はお土産に崎陽軒のシウマイをいただきました。

 

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講座後の饗宴の中では、

浅見さんや廣木先生、吉田師範に加え、

花風社クラスタの方々も交え、

福祉や教育、療育現場の現状について、

熱く情報交換が交わされました。

 

身体をしっかり働かした後なのもあってか、

非常に有意義なお話が交わされました。

 

特に廣木先生の語る福祉現場の現状は、

多くの方が知って、

その上で考え、選んでいくべきことではないかと感じました。

そう遠くないうちに、

この話を多くの人が聴ける機会があればと思います。

 

主催者感想

他者に不快を与えない身体=脳と身体のつながった身体

今回の講座では

発達障害でも働けますか?の中で言われた、

「脳と身体をつなげる」ということが、

護道で行っていることと繋がりが深いだろうということで、

企画された講座でありました。

 

護道では自傷・他害・パニックに対して、

お互いが傷つかずに抑えるということも目的となっていますが、

「使わないことが目的」という大前提があります。

 

これはどういうことかというと、

錬成法などの反復を通じ、

身体イメージやその使い方が変わってくると、

本人の脳と身体の繋がりにも変化が出てきます。

 

そうして、イライラしにくくなる、

気持ちに余裕が出てくる、

不安になりにくくなるといった変化が現れてきます。

 

ただ、効果はそれだけではなく、

今回、護道を体験された方は実感したかと思いますが、

こちらのイメージというのは、

相手の身体にも影響を及ぼしています

 

お子さんや関わっている子どもたちがイライラする、

パニックになるといった背景には、

整っていない心身から与えられる不快なイメージや感覚、

そういったものが影響していることもあるわけです。

 

療育の現場などで見ていても、

特定のスタッフと関わると不安定になる子というのは

確実に存在していますし、

「護道を体験してから他害のあった子が自分には殴ってこなくなった」

という体験談も聞いたことがあります。

 

自分の心身を整えるということは、

自分のためのみならず、

周りの人のためにもなることです。

 

ぜひ、今回ご参加された皆様は

これからも護道型の練習だけでも継続されて、

その変化を楽しんでいっていただけたらと思います。

 

また、年内に何度か護道講座は開催予定ですので、

興味を持たれた方はぜひ体験してみてください。

 

本格的に学んでみたいという方は、

大阪には護道の道場もありますので、

興味がある方はこちらのHPをご覧ください。

go-do.net

 

護道講座初の子どもたちの参加

今回の護道講座には、

初めて子ども連れでの参加された方もおられました。

 

幼児さんは流石に退屈することもありましたが、 

小学校高学年と中学生で参加していた子たちは、

以前からコンディショニング講座に継続参加しており、

大人でも少しハードな講座に合間合間でお茶休憩などもしつつ、

最後まで熱心に取り組んでくれていました。

 

数年前の様子に比べると、

大きく成長した姿を見ることができ、

非常に心動かされるものがありました。

 

幼児さんにとっても、

こういった場でなんだかんだ動いたりしつつも、

一度過ごせたという経験は後に繋がる

大切な経験になることかと思います。

 

いつも栗本先生の講座の際には、

いつもいろいろな子どもたちも参加し、

受付の方で遊んで過ごしたりもしつつ、

だんだんと回を重ねるごとに

落ち着いて講座会場の中でも

過ごすことが出来るようになることが多いです。

 

子どもたちが少しずつ慣れていって、

そういった場にも合わせられる力を少しずつ少しずつ身につける。

それを優しく見守ってくれる人たちが集まり、

場が出来上がっていることが

とても嬉しいことだと感じました。

 

何かを学ぶということ

私自身は護道の道場にも所属して

鍛錬をさせていただいています。

 

そこでは講座で聴いた内容も聴いているはずですが、

こういった場で改めて、

講師の先生方の話を聞いていると、

以前から聴いていたはずの内容が

ふっと以前より

具体性をもって響いてくることがあります。

 

これは自身の心身の感覚が育ち、

その育った感覚で日常生活を送る中で、

理解できる範囲が

広がったことによるものなのではないか

と考えています。 

 

継続して学び、

以前から学んでいたはずなのに

気づけていなかったものに気づく。

こういった発見の積み重ねが、

学ぶということの主体性に繋がる

体験なのではないかと思うのです。

 

参加者感想 

ここからは

参加者の皆さんから頂いた感想を

いくつか抜粋してご紹介。

 

本を読んだだけではうまくイメージできなかったことを実践で行ったことでかなり身になりました。家でも練習してみようと思います。廣木先生の誰も傷つけない優しさが伝わる講座でした。

 

イメージすることの大切さ、その事実を実感しました。コミュニケーションの基本を学んだように思います。 

 

武道の経験がないので、初めてずくしでした。体のちょっとした使い方を変えたり、意識を変えただけで体がものすごく変わるのが、おどろきでした。

 

合気道を2年ほど習っていたのですが、原理の理由を説明してもらえて今日わかりました。最近はパニックが落ち着いていますが、息子が暴れたときに対応できる方法がわかってよかったです。

 

支援者ばかりが力を入れる支援に限界を感じて、今回の参加でした。相手との一体化、支援者側を整えることという視点をもらえたので、相手がどう感じて自分がどう感じたかを丁寧に感じてみようと思いました。

 

錬成法の意味についても解説していただき、学びを深めることができました。「最大の環境は“人”である」ということ、良い状態で子どもたちのそばにいられるよう、活用させていただきます。

 

 

皆さんが

それぞれの体験と照らし合わせながら、

実生活で役立てられそうな部分を掴み、

持ち帰られたことがよくわかりますね。

 

護道の身体の使い方で相手から働きかけられると、

心身がスッキリすることがしばしばあります。

同じような体験を皆さんされていたのであれば、

何よりです。

 

ここで得た理解と体験と、

日々の積み重ねによる変化によって、

皆さんがより元気に健康に過ごして頂けたらと願います。

 

この記事を読んで、

護道について知りたいと思われた方は、

”自傷・他害・パニックは治りますか?”

を一度お読みになってみてください。

 

 

今後のコンディショニング講座の予定

栗本啓司先生をお呼びしてのコンディショニング講座延期

3月22日(日)を予定しておりました、

コンディショニング講座ですが、

今回、コロナウイルスの感染拡大もあり、

子ども連れも多い参加者の皆さんには

リスクが大きいと判断し、延期することが決定しました。

 

既にその日に合わせて

予定をご調整いただいていた皆様には誠に申し訳ありません。

コンディショニング講座に参加したことで、

感染する不幸を避けるため、

皆様のご理解をいただきますようお願い致します。

 

延期後の開催予定ですが、

 4月19日(日)を予定しております。

近日中に募集を開始させていただきますので、

もうしばらくお待ち下さいませ。